日経メッセ > リテールテックJAPAN > ニュース > 青山商事「MORLES」――ビジカジ、スマートに、「ビームスデザイン」監修(ブランドVIEWS)

日経の紙面から

青山商事「MORLES」――ビジカジ、スマートに、「ビームスデザイン」監修(ブランドVIEWS)

[ 2017年6月9日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 紳士服最大手、青山商事のビジネスカジュアル(ビジカジ)衣料「MORLES(モアレス)」が好調だ。同社として初めて、外部の企業が商品の企画監修を手掛けたブランドで、導入店舗のビジカジ部門の売り上げを軒並み押し上げている。青山商事が苦手としていたビジカジのレベルを引き上げ、若い世代の新規顧客を呼び込んだ。

 企画監修はセレクトショップのビームス(東京・新宿)の協業用レーベル「ビームスデザイン」が手掛けた。発売は2016年10月。「オフィススタイルのカジュアル化もあり、強化したかった分野。『青山商事=スーツ店』というイメージを変えたかった」と青山商事NB営業部の部長代理、緑川暁生氏は語る。

 ブランド名のモアレスは、「かっちり過ぎずかつカジュアル過ぎず、着こなしやすい服を目指す」という意味を込めて、英語の「MORE」と「LESS」からとった。

 30代前後の若い世代を狙い、従来のビジカジ衣料よりも細身にした。ジャケットやパンツ、シャツ、コートなどをそろえトータルコーディネートできる。ジャケットが税別1万9000円からと手ごろな価格ながら、チェック柄のジャケットや裾を絞ったパンツなどしゃれたデザインを取り入れた。

 モアレスは青山商事のスーツ店内の一コーナーとして展開する。店内の1割ほどを専用コーナーに改装し、高級感のある什(じゅう)器を置いたり、細身のマネキンを入れたりと、空間づくりにこだわった。専用のウェブサイトや雑誌で露出するほか、ファッション情報アプリ「スタッフスナップ」にスタッフがコーディネートを投稿して若者に訴求している。

 現在は主力スーツ店「洋服の青山」の池袋東口総本店(東京・豊島)など主要15店と、若者向け店舗「ネクストブルー」全8店、オンラインストアで販売している。

 モアレスを導入後、ネクストブルーのビジカジ衣料の売り上げは前年比3割増になった。洋服の青山も、導入店舗では1割程度売り上げが伸びている。「年々ビジカジ衣料の売り上げが減少していたなか、モアレスで歯止めがかかった」(緑川氏)。取扱店は2年後をめどに100店まで広げ、最終的には全店の半数に当たる400店まで増やす考えだ。

 これまで同社のビジカジ衣料を購入するのは、50代が多く、若い世代を取り込めていなかった。「これまでビジカジ衣料はLサイズから売れていたが、モアレスはSとMから売れている」(同)。まずは都心部で認知度を高めて、徐々に全国展開する考え。早期に年間10億円の売り上げを目指す。

(鈴木慶太)

 ▼2016年10月に発売したビジネスカジュアル衣料。ビームスのレーベル「ビームスデザイン」が企画監修を手掛けた。「洋服の青山」の主要店舗と「ネクストブルー」全店、オンラインストアで販売する。ブランド名は「かっちり過ぎずかつカジュアル過ぎず」という意味から命名した。

ニュースの最新記事

PAGE TOP