日経メッセ > リテールテックJAPAN > ニュース > スポーツ×街着「アスレジャー」、異業種参入で競争激化、ABCマート、専門店50店、ユニクロ、「動き」柱の店舗。

日経の紙面から

スポーツ×街着「アスレジャー」、異業種参入で競争激化、ABCマート、専門店50店、ユニクロ、「動き」柱の店舗。

[ 2017年8月8日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 ファッション関連企業がスポーツ衣料を街着として着こなす「アスレジャー」を軸に消費者を取り込もうとしている。靴専門大手のエービーシー・マート(ABCマート)はスポーツ衣料に注力した新店舗を設け、2020年までに50店舗を出店。他のブランドも品ぞろえを増やす。消費者の低価格志向が広がるなか、異業種参入が増え競争が激しくなる。

 9月に1号店を出す新業態「ABCマートスポーツ」は品ぞろえをスニーカーとスポーツウエアに絞る。米ナイキやアシックスなどスポーツブランドの製品をそろえる。

 従来のABCマートでは革靴やサンダルも扱っており、スニーカーの割合は全体の半分程度。スポーツウエアも大型店の一部でしか売っていなかった。ショッピングセンター(SC)を中心に、全国の商業施設に出店し、別ブランドで展開してきた「エースシューズスタジオ」も統合する。価格帯の上限は数千円から数万円となるもよう。

 速乾性や伸縮性といった機能面とデザイン性の高さをうたった「アスレジャー」は米国で人気に火が付き、ここ数年は日本市場にも波及しつつある。ただ国内ではスポーツに本格的に取り組む人を対象にしたスポーツ用品店などが主流で、SCでファッション店として展開する店舗は少ない。

 ABCマートの業績は近年のスニーカー人気を背景に増収基調が続いている。次の成長を支える事業の柱として、カジュアル衣料分野を据える。東京五輪や健康志向を背景に、気軽にスポーツを楽しみたい人は増えている。都心部にあり気軽に来店できる良さを武器に、まず形から始めたい消費者を取り込む。

 ファーストリテイリング傘下のユニクロは3月、スポーツなど「動き」に着目した店舗を都内に開いた。同じくファストリ傘下の低価格店「ジーユー」は全国約20カ所に限定していた女性向けアスレジャーの取り扱いを春に全店に広げた。

 バロックジャパンリミテッドはアディダスジャパン(東京・港)と組み、婦人服ブランド「マウジー」で商品を2月から売り出した。スポーツに取り組む女性が運動時や移動中に着られるデザインの商品をそろえる。

 国内の衣料品市場はネット通販の伸長を背景に低迷する。数少ない成長市場に各社が集中する構図は今後も続きそうだ。

ニュースの最新記事

PAGE TOP