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家電量販、通販に磨き、ヨドバシ、店外に受取場所増設、ビックカメラ、サイトで来店予約。

[ 2017年8月30日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 家電量販大手の間で、通販サイトの利便性を向上させる取り組みが多彩になってきた。ビックカメラは自社の通販サイトから、一部売り場の来店予約ができるようにした。ヨドバシカメラはネット通販で注文した商品を受け取れる場所を増設する。店舗との連動性も高めるなどしながら、消費者のかゆいところまで手が届く体制をつくる。

 ビックカメラはまず、公式通販サイトの「ビックカメラ・ドット・コム」内から、日時を指定してビックカメラ店内にあるソフトバンクの携帯電話契約コーナーの来店予約ができるようにし始めた。来店者の待ち時間を減らす。

 ソフトバンクのウェブ予約システム「かんたん来店予約」と連携した。同システムはこれまで全国のソフトバンクショップを対象に展開され、家電量販店の内部にあるカウンターは対象外だった。今回はビックカメラの内部に対応した。

 「旗艦店の有楽町店だと混雑時に待ち時間が最大で1時間程度あった」(ビックカメラ)が、こうした不便を減らす。通販サイトで家電を購入するだけでなく来店まで便利にすることで、消費者が様々な用途でサイトを訪ねるきっかけにする。ほかの商材でも来店予約が可能か検討する。

 ヨドバシカメラは通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で注文した商品を店外で受け取れる場所を充実中だ。旗艦店のマルチメディアAkiba(東京・千代田)など3店で商品を24時間受け取れるようにしていたが、このほどマルチメディア梅田(大阪市)の店内にあった受け取りカウンターを1階入り口に隣接する店外の場所に移設。店内に入らなくても受け取れるようにした。

 今後は受け取りカウンターをほかの店舗にも増やすほか、外部の商業施設と連携して店舗とは離れた場所にも設ける方針だ。同社のネット通販は拡大を続け、16年度には初めて売上高が1000億円を超えた。利便性を高めてさらに伸ばす。

 エディオンはオフィス用品・日用品の通販を手がけるフォーレスト(さいたま市)をJ・フロントリテイリングから買収。家電製品以外の商品の取扱数を増やすとともに、倉庫運営や通販サイトのノウハウも高める見込みだ。

 フォーレストは企業向けと消費者向けのサイトをそれぞれ運営し、独自の物流システムも持つ。経験が浅いアルバイト従業員などでも効率よく荷物をピッキングできるしくみ作りが強みだ。倉庫内で作業する従業員が注文があった商品を入れるカートには特許を取得した技術も盛り込む。

 調査会社のGfKジャパン(東京・中野)によると16年の家電販売市場は7兆円で、15年に比べて1・5%減った。一方で16年の家電販売市場全体に占めるネット通販の割合は金額ベースで12・1%で、15年から0・5ポイント増えた。

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