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小売り大手、ネット通販テコ入れ、高島屋、衣料サイト刷新、品ぞろえ・サービス店舗並み。

[ 2017年9月22日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 小売り大手がインターネット通販の商品を充実させる。高島屋は28日、衣料品通販サイトを衣替え。店舗と品ぞろえやサービスを共通にし、30〜40代を中心に顧客の需要を掘り起こす。セブン&アイ・ホールディングスは自社店舗の通販サイトに外部の出店企業を集めたモール型コーナーを設ける。自社の得意分野を生かしながら、ネット通販の需要を取り込む。

 高島屋が既存サイトを刷新して設ける新サイトは「タカシマヤファッションスクエア」。名称を従来のセレクトスクエアから変更し、高島屋の店舗の顧客に認知してもらいやすくする。

 刷新前は約200ブランドを取り扱ってきたが、リニューアル後は2018年2月末までに百貨店アパレルを中心に40〜50ブランド増やす。百貨店に出店しているアパレルブランドの取り扱いを増やすほか、デザインは女性を意識して大きい写真を多用し、スマートフォンで使いやすくする。

 人工知能(AI)を活用し「お薦め機能」を拡充する。従来は利用者が見た商品をもとに似たジャンルの商品を提案していた。新たに同じ商品を見た別の人が買った異なるジャンルの商品も薦めて選択肢を広げる。肩幅や袖丈など部分的なサイズで複数の商品を1画面で比べる機能も設ける。

 ポイント制度も見直す。高島屋のクレジットカードで通常商品を購入した場合にたまるポイントは、従来は購入額の3%だったが8%に増やす。セール商品の場合は3%だったが1%に下げる。店舗で購入した場合と同じ付与率に統一する。

 セレクトスクエアはサイトと同名のセレクトスクエア(東京・江東)が運営する。同社は丸紅の社内ベンチャーを母体に01年創業、高島屋が12年に子会社にした。高島屋は今年5月に株式の出資比率を引き上げて完全子会社にした。

 セレクトスクエアの木村優社長は「体制の変更を機に、店舗とサイトの品ぞろえやサービスを連携させ、百貨店の顧客により使ってもらいたい」と説明する。高島屋はさらに新サイトをギフトなどの通販サイトとも連携させて相互に送客し、グループ全体のネット通販の売上高を増やす。

 衣料品のネット通販は「ゾゾタウン」を筆頭に寡占傾向が進み、大手に顧客が集中する傾向が強まっている。高島屋は百貨店の顧客を取り込むことがネット事業の成長につながるとみている。

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