日経メッセ > リテールテックJAPAN > ニュース > 近鉄百貨店、化粧品、サイトで2100品、店で受け取り、ついで買いも。

日経の紙面から

近鉄百貨店、化粧品、サイトで2100品、店で受け取り、ついで買いも。

[ 2017年11月22日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 近鉄百貨店は化粧品のインターネット販売を本格的に始める。2018年春までに商品数を従来の150品から2100品に増やす。宅配のほか、注文後に各店で受け取れるサービスもそろえた。関西圏で郊外から都心部に通勤している女性が終業後に注文してそのまま店頭に寄って受け取るなど、化粧品を購入しやすい環境を整える。

 今月から自社の通販サイト「近鉄百貨店ネットショップ」内に化粧品販売の専用コーナーを設置した。資生堂や花王「エスト」やコーセー「アディクション」などの取り扱いを開始し、商品数は従来の15ブランド150品から35ブランド1500品に拡充。さらに18年春には10ブランド、600品を新たに加える。

 これまで店舗の化粧品売り場ではファンデーションや化粧水など、顔に関する商品を多く取り扱ってきた。通販サイトでは売り場の広さの制限がなくなるため、今後はマニキュアやネイルクリーム、頭皮ケアなど爪や髪もケアできる商品の取り扱いも増やす。

 店舗ではブランドごとに売り場が異なる。これに対して、ネットでは複数のメーカーを組み合わせた商品提案も可能になる。1つの画面で複数のブランドの商品を表示するなどし、消費者があわせて検討しやすいようにする。ネットで商品選びに迷う消費者には店舗を案内していくことも検討する。

 店舗で受け取る場合、消費者は具体的に店舗を指定して注文する。9店に受け取りカウンターを設置した。近鉄百貨店営業統括本部の花川京子課長は「仕事から帰宅する途中に受け取りたいという要望のほか、自宅でメークをしていない時などに配送会社スタッフが来て化粧品を受け取るのをためらう声も多かった」と話す。

 自宅のパソコンから注文してもらうほか、終業後にスマートフォンで注文し、在庫があれば帰路の途中で店舗での受け取りも可能だ。来店してもらうことで、他の買い物への波及も期待する。

 商品数の少ない郊外店舗の利用者にとっては、商品の選択肢が広がる。あべのハルカス近鉄本店では化粧品販売店が約50店入るのに対して、生駒店が10店など郊外店は取扱品目に限りがある。現在は店舗にある在庫を配送しているが、今後は店を通さない配送の仕組みも検討する。

 近鉄百貨店の17年2月期の通販サイト売上高は8億円で、6割以上を食品などギフト商品が占める。化粧品の取り扱いを増やし、18年2月期に売上高10億円を目指す。

ニュースの最新記事

PAGE TOP