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紳士服大手、アマゾン進出、AOKI・コナカなど、専用ページ、市場縮小で難局打開。

[ 2017年11月29日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 AOKIホールディングスやコナカなど紳士服大手は、アマゾンジャパン(東京・目黒)のサイト内に男性用ビジネスウエアを集めた専用ページを開設した。スーツやワイシャツ、雑貨などをブランドを横断して購入できる。衣料品店「ユニクロ」はアマゾンで販売しないと打ち出すが、団塊世代の大量退職などで厳しい局面に立つ紳士服各社は「小売りの巨人」の懐に飛び込む道を選んだ格好だ。

 今回新たに立ち上げたページは「Suits Store(スーツストア)」。出品するのはAOKIやコナカ、はるやまホールディングス、タカキューなど紳士服大手のほか、麻布テーラーのシャツ専門店「AZABU THE CUSTOM SHIRT」などの商品も取り扱う。

 開設したページでは、出品する企業のブランドの商品をまとめて確認できる。アイテムごとに購入できるだけでなく、スーツやワイシャツ、ベルト、かばんなどを一式まとめて購入することも可能だ。取り扱うブランド数や商品数は非公表。紳士服最大手の青山商事は参加していない。

 スーツストアで扱う商品は、アマゾンが提供する30日間無料返品サービスの対象となる。複数の商品を購入して自宅で試着後、サイズが合わないものだけを返品することも可能だ。

 アマゾンにとっても新たな試みだ。同社は以前から衣料品を扱っているが、アパレル大手と組んでビジネスウエアに特化した専用ページを設けるのは初めてのこと。日本の衣料品通販で一人勝ちが続く「ゾゾタウン」が手薄な男性ビジネスウエアに注力し、ファッション市場での存在感を高めたい考えだ。

 10月には国内最大級のファッションイベントを主催するなど、日本でファッション事業に本腰を入れている。2018年春にはアマゾンとして世界最大級の専用スタジオを東京・品川に設立する計画だ。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは「アマゾンでユニクロの服は売らない」(柳井正会長兼社長)と明言している。

 米国では、既存企業に影響を与える「アマゾン・エフェクト」が衣料品業界に広がり、米ギャップは9月、約200店の閉鎖を発表。米百貨店大手のメイシーズも店舗閉鎖に追い込まれている。米調査会社カウエンによると17年のアマゾンの衣料品販売高は280億ドル(約3兆1000億円)に達し、米最大の衣料品販売店になるとされる。

【表】アマゾンジャパンの主なファッション関連の取り組み 
2016年     ファッションショーのスポンサーに 
  17年10月  大阪府にファッション専用の物流拠点開設 
     11月  紳士服大手と紳士服の専用ページ開設 
  18年春(予) 世界最大の撮影スタジオ開設

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