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「マッチング」で商機ゲット――版権×飲食店、レッグス、人気キャラで客寄せ。

[ 2017年12月13日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 人気キャラクターを販売促進に活用できないものか。こんな戦略を練る企業の味方は東証1部上場のレッグスだ。知的財産を保有する版権元と飲食店や小売業をつなぐ。このところ、注力しているのはキャラクターと飲食店を橋渡しする「コラボカフェ」事業だ。

 4〜9月には三越伊勢丹ホールディングスと飲食店運営のトランジットジェネラルオフィス(東京・港)の共同出資会社のカフェスペースに無料対話アプリ「LINE」で人気の「うさまる」をモチーフにしたカフェを出店した。

 実際にカフェを運営したトランジットの星野天宏オペレーション事業3部部長は「レッグス抜きでは相当に厳しい」と話す。過去に担当した「マイメロディ」の期間限定カフェではサンリオなどの版権元と直接組んだ。「店の営業と並行し、版権元とゼロから関係を築くのは本当に大変」(星野部長)という言葉には実感がこもる。

 レッグスはもともと、キャラクターを使う販促支援で実績を積み上げてきた。「顧客企業との関係もあり、具体的な社名は明らかにしていない」(経営企画室の奥野木勲氏)というものの、大手コンビニエンスストアのアニメキャラのキャンペーンも筋書きはレッグスが描いている。

 レッグスの200人近い社員を日々、版権元に送り、キャラクターの情報を集める。谷丈太朗上席執行役員は「どのキャラクターがどんな層に効果的かのデータはそろっている。次に何がはやるか、いつどんな販促がベストか、スピード感をもって提案する」と語る。

 かつては玩具販売が大半だったキャラクタービジネス。オタク文化が市民権を得た今、裾野はサービス産業にも広がる。黒子としてのレッグスの存在感は高まっている。

(岩野孝祐、矢尾隆行、花田亮輔)

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