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しまむら、営業益9%減、3〜11月、ヒット商品育たず、天候不順も影響。

[ 2017年12月19日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 カジュアル衣料品大手、しまむらの2017年3〜11月期の連結営業利益は前年同期比9%減の360億円程度になったようだ。9〜11月の販売は、10月の台風接近による天候不順の影響や新たなヒット商品がないことなどが響き、苦戦した。客足の増加を狙ってテレビCMの回数を増やしたほか、人件費もかさみ、販管費も重荷となった。

 売上高(営業収入を含む)はほぼ横ばいの4280億円程度だったもよう。売り上げの約8割を占める「ファッションセンターしまむら」では、ウールコートなど販売拡大を狙って仕入れた商品が振るわなかった。ワイドパンツをはじめとする幅広い世代から支持を集めた流行商品も一巡し、買い替え需要が少なかったことも影響した。

 9〜11月の既存店売上高は6・5%減少した。大幅な値引きセールの効果で前年の販売が好調だった影響もあり、月次ベースでも3カ月連続で前年を下回った。テレビCMの放映回数を増やしたものの、新たなヒット商品が育たず苦戦した。客単価は2・7%低下した。

 人件費の負担も採算悪化の要因だ。10月の有効求人倍率(季節調整値)は1・55倍とバブル期を超える水準が続く。人手不足を背景に、アルバイトやパートなどの確保が難しい。募集の掲載媒体を増やすなど、採用関連費用もかさむ。

 ただ、在庫管理の徹底で粗利益率は一定水準を保っているようだ。主力商品の「裏地あったかパンツ」は、値引き幅が縮小しているとみられる。

 18年2月期の連結売上高は、10月時点で、前期比5%増の5940億円、営業利益は5%増の512億円を見込んでいる。一方、市場では9〜11月の販売不振を受け、証券アナリストによる業績予想の下方修正が相次いでいる。3〜8月期までの営業利益は春夏商品の苦戦で、前年同期と比べ5%減るなど勢いに欠けていた。決算発表は25日を予定している。

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