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日経の紙面から

消費者、どう動かすか――良品計画社長松崎暁氏、ホテルも「無印」思想で(2018トップに聞く)

[ 2018年1月8日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 ――18年の消費環境をどうみますか。

 「百貨店などはとても混雑しており、内需に底堅さを感じている。あらゆる経済指標をみても、18年に経済成長を大きく阻害するものはないだろう。外交や天災などの特殊事情を除けば、安定成長を期待している」

 ――既存店の売上高が伸びていますね。

 「17年3〜8月期は直営既存店で7・9%増だった。Tシャツなど一部を値下げしたことで、客数や買い上げ点数が伸びた。お客様に価格と価値で納得してもらえた結果だ。16年は衣料品の欠品で苦戦したこともあり、その反動もある」

 ――18年春夏向けは過去最大となる約2400品目を値下げします。

 「無印のキャッチフレーズは『わけあって、安い』。いつでも適正価格で提供するのが役割だ。海外中心に積極出店を続けており、商品仕入れのバイイングパワーがとても強くなった。産地の移管や取引先の集約、アイテムの削減といったコスト削減も値下げの原資となる」

 「価格体系をわかりやすくするため、下1桁の端数をゼロにする商品も多い。値下げの対象には衣料品や食品も含むが、オールシーズンで使える生活雑貨が中心だ。売上高の過半を占める生活雑貨の伸びを期待したい」

 ――特に力を入れたいことはありますか。

 「海外事業に目を向けがちだが国内も重要だ。日本では21年2月期に500坪(約1650平方メートル)級の大型店を100店に増やす。ただ売り場を広げても、利益率を下げては意味がない。現在は都内の店舗で最適な衣料品と生活雑貨の構成や人員配置などを検証している。18年度はそのモデルを構築したい」

 ――18日には中国・深センに世界で初めての「MUJIホテル」が開業します。

 「料金は950元(約1万6000円)から。『アンチチープ、アンチゴージャス』がコンセプトだ。建物の下層階には無印の雑貨店や飲食店も入り、施設全体に無印の思想を反映する。客室のベッドなどは高い耐久性が求められる業務用の基準を満たしており、依頼があれば他のホテルなどにも提供したい」

 ――小売業では人手不足が深刻です。

 「人材の確保と育成は喫緊の課題だ。17年10月に各店で必要な従業員数の基準を見直した。これまでの基準は店舗の売上高を重視しすぎていた。見直し後、名古屋地区を中心に人員が足りなくなった店舗もある。単純作業は極力減らす一方、待遇を良くするなど働く環境を改善していきたい」(聞き手は角田康祐)

【表】
年末の日経平均株価予測 
17年末の2万2764円以上を期待 

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米ウォルマート・ストアーズ 

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