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日経の紙面から

ウエルシアHD会長池野隆光氏――都市の要望、応える店舗に(2018トップに聞く)

[ 2018年1月12日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 ――2018年のドラッグストア業界をどう見ていますか。

 「業界全体として成長しており、18年も伸びるだろう。客数、客単価の上昇を見込んでいる。今までドラッグストアは医薬品と化粧品がキー商品になっていた。食品が加わり、健康や美容と合わせて、消費者の基本的な欲求を満たせる店舗になっている」

 「コンビニエンスストアがドラッグストアと同じ品ぞろえをしようとしても売り場面積や許認可の問題があって難しい。若者を中心にドラッグストアに行くのが好きという消費者は多く、客層は年齢層を比較的広く取ることができている」

 ――ウエルシアとしての今後の戦略はどう考えていますか。

 「都市型の店舗を増やしていく。17年12月に開いた神田小川町店(東京・千代田)がモデル店舗になる。(18年3月をめどに完全子会社にする同業の)一本堂が都内を中心に展開している約40店も同様の店舗に変えていきたい」

 「郊外と都市部では客層が違う。都市部に住んでいる人、仕事で来ている人の要望に応える店づくりをする。生活用品をしっかりそろえていて、健康や美容に関する専門性も備えた店舗にできれば、便利になると思っている」

 ――多くの店舗で調剤事業を手掛けています。政府が掲げる医療費抑制の方針は逆風では。

 「調剤報酬が引き下げられたからといって、調剤事業をやめるという判断にはならない。上がったら得をする、下がったら損をするという考え方で手掛けている事業ではないからだ。調剤事業は地域の健康を支えるために欠かせない」

 ――化粧品など日用品の販売でもインターネット通販の存在感は高まっています。

 「ネット通販は今後も成長していくだろう。しかし、ドラッグストアも全体の市場規模はそれほど大きいわけではない。全国でみれば、まだ約1万9000店しかなく、年間の400店程度のペースで増えている。ネットもドラッグストアも成長し、ほかの小売業が落ちていくという構図になるのではないか」

 ――人手不足はますます深刻になっています。

 「労働人口が減っていることは確か。しかし、店舗を無人化することがいいとは思っていない。来店客が従業員と一言も話をしない、そんな店は商店とは言わない。陳列業務をいかに簡単にするかといった方法を考え、店舗の運営を効率化していきたい」

(聞き手は矢尾隆行)

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