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Uアローズ、復調の兆し、株価、1年で4割強上昇、アパレル、ネット通販が支え。

[ 2018年2月6日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 セレクトショップ大手のユナイテッドアローズの株価が回復している。昨年1年間で4割強上昇し、1月30日には1年10カ月ぶりの高値(4880円)を付けた。2017年3月期まで3期連続で営業減益となったが、ネット通販の伸びを支えに業績回復の足取りがしっかりしてきており、復調の兆しが見えてきた。

 5日発表した17年4〜12月期の連結決算は売上高が前年同期比7%増の1151億円、純利益は11%増の57億円だった。

 ネット通販事業が軌道に乗りつつあることが大きい。4〜12月期の売り上げ(既存店ベース)の伸び率は店舗が0・9%に対し、ネット通販は19・8%に上った。ネット通販収入の多くは、スタートトゥデイが運営するサイト「ゾゾタウン」経由だ。同サイトの利用者拡大を追い風に、Uアローズの顧客の裾野も広がっている。

 実店舗とネットの融合が今後の1つの焦点だ。竹田光広社長は「実店舗で得た顧客からの信頼度がネット通販の信頼度を高め、販売増につながる」と話す。そのための店舗投資に力を注ぐ。

 同社は実店舗の新規出店より改装などで既存店の競争力を高めることに比重を置く。年間30億〜40億円の投資額のうち既存店に手厚く投資して競争力やブランド力に磨きをかける戦略だ。実店舗の効率運営に向け、来期からは本格的にICタグの導入を進める。

 市場では「投資先を明確にして経営資源をうまく回している点は評価できる」(国内証券)といった声がある。アパレル業界での市場の評価は相対的に高く、16年末と比べた株価の上昇率はオンワードホールディングスの18%、TSIホールディングスの13%を大きく上回る。

 それでも、14年3月期に上げた最高益(79億円)はなお遠い。株価も16年2月に付けた上場高値よりも2割ほど低い水準にとどまる。実店舗とネットを効果的に融合させ、収益を積み上げていくことが次の課題だ。

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