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3年後売上高9000億円目指す、イズミ山西社長に戦略を聞く、コト消費、専門店と喚起。

[ 2018年2月12日 / 日経MJ(流通新聞) ]

新業態「LECT」 既存店と競合せず

 イズミが2021年2月期の連結売上高を9000億円とする中期経営計画をまとめた。17年4月に広島市で新しい大型商業施設「LECT(レクト)」を開業。18年7月には西友から2つの商業施設の経営権を取得する。山西泰明社長に初めて中期計画を定めた理由や今後の戦略を聞いた。(聞き手は広島支局 後藤健)

 ――17年11月に3カ年の中期計画を発表し、23年2月期の連結売上高1兆円という目標も示しました。中長期の目標を決めた狙いは何ですか。

 「一言で『イズミを変えたい』ためだ。1年ごとに経営環境が変わるのだから3年先を考えてもその通りになることはあり得ない。そう考え、単年度計画を積み重ねる経営を55年続けてきた。しかし、変化が激しいからこそ単年度計画では取り残されてしまう。最低でも3年先を常にみるという考え方に変えた」

 「社外取締役にニトリホールディングスの似鳥昭雄会長に入っていただいたのも大きい。議論を交わすなか、30年先の会社をどうしておくのかを新入社員に語ることが社長の仕事だと感じた」

 ――広島をドミナント(地域占有)戦略の重点地域の1つに定めています。「LECT」はどう位置付けていますか。

 「(大型店の)ゆめタウンは廿日市、広島、みゆきがあり、LECTは既存店の真ん中にある。自社店舗同士で食い合わないよう、来店の5割はゆめタウンに来ない消費者に来てもらうことを掲げた。近隣に建て替えられる広島市中央卸売市場と相乗効果を出したい」

 ――カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)やカインズなど専門店と組み、コト消費への対応を進めています。

 「何かをすることを目的に来店する消費者を呼び込めているという手応えはある。普段は料理をしない男性が外食でおいしいと感じた料理を家でつくってみようかと本を買い、食材をそろえるといったことだ」

 「良いものを安くする商品力を訴求してきただけにコト消費をモノの販売に結びつけるという経験がない。ビジネスとしてどう結びつけられるかが課題だ。得意分野を自社で運営し、不得意な分野は専門店にやっていただくという出店方針は変えない」

 ――広島市西部にイオンがアウトレットモールを出店します。

 「広島でなら本格的なアウトレットを展開できると考えたのだろう。広島から鳥栖プレミアム・アウトレット(佐賀県鳥栖市)に買い物へ行く当社の社員もいる。理にかなっていると思う」

 「近隣県からの誘客やインバウンド(訪日外国人客)も意識していると聞く。立地からして特別に目的があると感じたときに行くのが消費者の行動パターンになるのではないかと思う」

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