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ローソン店舗で生鮮品受け取り、ネット通販、まず首都圏で、単身者・共働き世帯に照準。

[ 2018年2月27日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 ローソンは3月上旬にも、ネット通販で注文した野菜や肉などの生鮮品を店舗で受け取ることができるサービスを開始する。すでに生鮮品のネット通販は行っているが、自宅で商品を受け取りにくいという単身者や共働き世帯の声に応える。店頭で扱っていない商品が中心で、生鮮食料品をメインにした店舗での受け取りサービスは珍しい。アマゾンジャパンや楽天などが生鮮宅配に進出するなか、実店舗を持つ強みを生かしネット勢に対抗する。

 ローソンでは2013年から生鮮品を含むネット通販を手掛けているが、これまでは配送業者を通じて注文した顧客の自宅などに届けていた。しかし共働きや単身世帯の増加で「平日に商品を受け取りにくい」という声もあり、店舗での受け取りが可能なサービスに乗り出すことにした。従来の宅配のサービスも並行して継続する。

 利用客は専用のスマートフォン(スマホ)アプリを通じて注文。氏名やメールアドレス、電話番号を登録すれば利用でき、午前8時までに注文すると当日の午後6時までに指定した店舗に商品が届く。利用客は好きな時間に店頭で商品を受け取り決済できる。1回あたりの注文は1千円以上で配送料はかからない。1日1回夕方に各店舗に配送し、翌日の午後9時まで商品を冷蔵室などに保管するという。

 扱う食品は生鮮品約100品目を含む500種類で、店頭では扱っていない商品が中心だ。例えば共働きの家庭などで、料理時間の短縮ができるようカット野菜などの食材と調味料がセットになった「ミールキット」25種類を用意。また、産地にこだわったものや高級嗜好品などコンビニにはない商品もそろえる計画だ。生鮮品は豚肉のスライスやひき肉のほか、青果も取りそろえた。一方で、鮮度の劣化が早い刺し身など鮮魚は扱わない。

 このサービスはまず、東京都世田谷区、大田区、渋谷区、川崎市や横浜市の一部地域で開始する。受け取りができる店舗数は約200店からスタートし、その後は順次エリアを全国に広げる。

 生鮮品宅配ではネット勢の参入が相次ぐ。アマゾンが2017年4月、首都圏で「アマゾンフレッシュ」を始めた。17年11月にはアスクルがセブン&アイ・ホールディングスと組んで「IYフレッシュ」を展開。楽天も米ウォルマートと提携する。

 コンビニは全国約6万店の店舗網を持つ消費者にもっとも近い小売店だが、ネット勢やドラッグストアとの競合に押されて既存店の売上高が伸び悩む。ローソンとしては店舗を生鮮品の受け取り拠点とすることで新たな利用客を呼び込み、「ついで買い」にもつなげる狙いもある。

【表】生鮮品の需要を狙い参入が相次ぐ  
ローソン      コンビニエンスストアで生鮮品の受け取りを可能に 

アマゾンジャパン  17年4月から生鮮宅配「アマゾンフレッシュ」を首都圏で展開 

セブン&アイ・   アスクルと組んで17年11月から都内で「IYフレッシュ」を展開 
ホールディングス

楽天        米ウォルマート傘下の西友と共同出資会社を設立し、9月までに西友のネットスーパーを移管

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