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第2部eリテール特集――実店舗超えるファッション体験、似合う服、簡単に発見、画像解析でイメージ通り。

[ 2018年3月5日 / 日経MJ(流通新聞) 第2部 ]

 自分に似合いそうな服をネット上で簡単に探せるサービスも広がっている。衣料品通販サイトのマガシーク(東京・千代田)は2017年12月、写真共有アプリ「インスタグラム」などの着こなし画像をもとに、似たファッションアイテムを探せるサービスを始めた。

 画像をアプリに読み込ませると、人工知能(AI)が解析し、マガシークのサイトで取り扱う約2000ブランド、32万アイテムの中から似た商品を一覧で表示する。

 従来はインスタなどで自分好みの着こなしを見つけても、似た商品を自分で店頭で探すか、ネットで検索するしかなかった。ただ文字入力による検索は、イメージ通りの商品にたどり着くまで時間がかかることもある。

 マガシークはAIによる画像解析をアプリに取り込むことで、膨大な商品の中から似ている商品を瞬時に探し出せるようにした。AIにはIT(情報技術)ベンチャー、ニューロープ(東京・渋谷)の技術を活用した。

 同様のサービスは、スタートトゥデイが17年10月に買収したファッション系IT企業のヴァシリー(東京・渋谷)も提供している。同社はモデルなど人気のある60人のインスタグラマーと契約し、彼女たちが投稿した着こなし画像に登場する衣料品などに似た商品を手軽に探せるサービス「SNAP by IQON(スナップ バイ アイコン)」を提供する。

 投稿画像をAIが解析。提携する約200の通販サイトが扱う100万点の中から画像に掲載されているファッションアイテムと似たものを探し出す。利用者はずらりと並んだ商品からお気に入りを選ぶだけで簡単に購入できる仕組みだ。

 丸井グループも同様のサービスを今夏始める予定だ。消費者がスマホなどで撮影した画像を丸井の通販サイトに読み込ませると、AIが形や大きさ、色柄、模様を判断して自社が扱う約15万品目から近い商品を選び出す仕組み。基盤となるAIは画像処理に強みを持つチームラボ(東京・文京)の技術を採用した。

 英アパレルブランドのオールセインツはネット通販サイトで服のサイズを試着せずに確認するサービスを本格的に始めた。スウェーデン発のオンライン試着サービス「バーチャサイズ」を17年12月に導入した。

 過去に購入した商品や手持ちの服のゆき丈や身丈、身幅を登録する。サイト上で購入を検討する商品と、登録した服をイラストで重ね合わせることで、サイズを比べる仕組みだ。

 ファッションは消費者の感性をいかにつかむかがものをいう。言葉にしづらい需要をつかむ手段として、画像解析技術を生かしたサービスが今後広がりそうだ。

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