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資源ゴミを電子マネーに、ペットボトルなど、コンビニ・スーパーで(知っとくトク)

[ 2018年4月9日 / 日本経済新聞 夕刊 ]

 環境保全に取り組みながら、家計の足しにも――。ゴミになったペットボトルや紙パックが電子マネーに生まれ変わる仕組みが広がっている。一気にポイントがたまるわけではないが「ちりも積もれば山となる」の心がけで、環境に貢献しながら家計の一助にしてみてはどうだろう。

 東京都と埼玉県内のセブンイレブン300店舗には「ペットボトル回収機」が備えられている。使い方は簡単。電子マネー「nanaco」カードをかざし、ペットボトルを投入するだけ。5本ごとにnanacoポイントが1ポイント(1円相当)たまる仕組みだ。

 「江東千石1丁目店」(東京・江東)で回収機を利用していた宅配業の男性(56)は「買い物するからそのついでに」と気軽に利用。同店によると、出勤途中に利用する姿がみられるほか、週末には大量のペットボトルを持って車で訪れる人もいるという。

 セブン&アイ・ホールディングスは2017年12月からセブンイレブンでの回収機の設置を本格化した。平均すると1店舗当たり一日100本を回収。物流業者がリサイクル工場に運び、ペットボトルや車の座席シートなどの繊維、食品トレーなどに生まれ変わる。将来は全てペットボトルに再生する予定という。

 イトーヨーカドーも全国120店で自動回収機を導入済み。ペットボトル1本を2リサイクルポイントに換算する。500ポイントたまると、nanacoポイント50ポイントになる。ペットボトル1本で0・2ポイントになる計算だ。設置店舗については「回収状況を見つつ、認知が広がってくれば設置店舗を増やしたい」(同社広報)としている。

 ペットボトル以外の資源もイオンの電子マネー「WAON」ポイントに変えられる。ペットボトル5本、紙パック10枚(300グラム)、古紙1キログラムでそれぞれ1ポイント(1円相当)に。ワオンカードを発行するイオングループは全国215店舗(17年6月時点)にポイントが付く回収機を置いている。

 利用時に気をつけないといけない点もある。スーパーを中心に回収機約1300台を提供するトムラ・ジャパン(東京・大田)は「リサイクルは分別収集が基本。異物を混ぜないでほしい」と指摘する。ペットボトルであればラベルとキャップを外すことが必要だ。

 さらに「ペットボトルは潰さず回収ボックスに入れて」との注意も。素材と形状で判断するため、潰れていると異物とみなされポイントが付かないこともあるという。

(定方美緒)

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