日経メッセ > リテールテックJAPAN > ニュース > サックスバーHD、かばん物流倉庫新設、在庫を集約、品ぞろえ拡充、店舗での売り逃し防ぐ。

日経の紙面から

サックスバーHD、かばん物流倉庫新設、在庫を集約、品ぞろえ拡充、店舗での売り逃し防ぐ。

[ 2018年4月18日 / 日経産業新聞 ]

 かばん小売り大手のサックスバーホールディングス(HD)は店舗販売を強化する。千葉県に物流倉庫を新設。プライベートブランド(PB)の売れ筋商品の在庫を増やし、他ブランドのかばんの品ぞろえも拡充する。欠品気味の商品などを厚めに用意し、売り逃しを防ぐ。顧客の満足度も高めることで、2019年3月期の連結売上高は655億円を目指す。

 同社は4月、千葉県東金市に15億円で投じ、広さ約1万平方メートルの物流倉庫を新設した。これまで点在していた倉庫から商品在庫を新倉庫に集約。販売員が各店舗から在庫を照会する時間の効率化も目指した。

 物流施設の拡大に伴い、商品の品ぞろえも一段と充実させ、PB商品に加えて、他社ブランドの商品を増やした。新倉庫で保管する商品数について、山田陽常務は「以前の100種類以上から2倍以上に増加した」と説明する。

 サックスバーHDが新倉庫を作った理由の一つは販売の機会ロスを減らすためだ。従来、他社ブランドの好みのかばんが店舗になかった場合、メーカーから取り寄せていたが、購入者の手元に届くまで数日かかっていた。そのため、その場で欲しい来店者の中には購入を諦めるケースも少なくなかったという。

 PB商品でも商品によっては顧客が好む色やサイズの品切れが店舗で散見された。そこで売れ筋商品や新商品を中心に倉庫で在庫をやや多めに持ち、店舗になかった場合の対応を迅速化。倉庫から最寄りの店舗や自宅に直接発送する。来店者は店内でタブレット端末を使い、画像付きで商品を確認。一連のサービスを通じて顧客の満足度を高める。

 足元で同社の販売状況は芳しくない。ネット販売の台頭などを背景に、月次売上高は3月まで17カ月連続で前年実績を下回る。今年1月には18年3月期の連結業績見通しを下方修正した。

 かばん業界をみると、ここ数年、革製品やしっかりとしたデザインのバッグが苦戦。若い世代を中心にデニムなどを使ったカジュアルバッグが人気となっている。山田氏は「新倉庫を通じ、トレンドに敏感に対応し商品の品ぞろえに反映させたい」と話す。

 新倉庫はネット通販サイト向けの在庫も保管する予定。電子商取引(EC)販売の拡大にも生かしていく考えだ。

(友部温)

ニュースの最新記事

PAGE TOP