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ドラッグ店、プリカで誘う、ウエルシア、全店で導入、ネット通販向け、若者狙う。

[ 2018年5月16日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 インターネット上の買い物の支払いに使えるプリペイド(前払い式)カードを買えるドラッグストアが増えている。ツルハホールディングス(HD)などに続き、ウエルシアHDはこのほど原則全店舗で導入した。若者の集客などが狙いだ。コンビニエンスストアなどとの競合が激しくなる中、購入できる場所として認知度を高めていく。

 大手ドラッグストアが導入を進めているのはレジのPOS(販売時点情報管理)端末を通すことで使えるようになるプリペイドカード。米アップルの「iTunes Card(アイチューンズカード)」や、ネット通販に使えるアマゾンの「Amazonギフト券」などが売れ筋だ。

 消費者にとってはクレジットカード番号を入力せずに決済でき、小売店側にとっても万引きの心配がないというメリットがある。スマートフォン(スマホ)の普及に伴って人気が高まっており、ネット通販になじんだ若年層が買うほか、プレゼント用の購入も多い。

 ウエルシアHDは従来、1400店で取り扱っていたが、このほど原則としてほぼ全店にあたる約1700店で導入した。7月31日までは買うと、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の共通ポイント「Tポイント」を、購入額の1%分、たまるようにする。池野隆光会長は「今まであまり来店していなかった若者層の獲得につながっている」と話す。

 ココカラファインは15年から販売を始め、17年度の売り上げは前年度と比べると1〜2割増。「売っている場所として利用客に認知されると、来店する理由になる」(同社)としている。マツモトキヨシHDは1200〜1300店で販売している。

 ドラッグストアは出店を拡大しており、コンビニなど異業種との競争が激しい。コンビニが強みとするサービスも積極的に取り入れており、ウエルシアHDは135店で24時間営業をしており、19年度末までに400店に増やす。ATMは約365店で設置。ココカラファインは約400店でコピー機を取り入れ、コーヒーマシンを備えた店舗も出店している。

 ネットの買い物の支払いに使えるプリペイドカードの市場規模は約8000億円と推計されている。大手ドラッグストア各社は導入を進めることで集客を底上げする。

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