日経メッセ > リテールテックJAPAN > ニュース > カタログ通販の千趣会、サイトの購買行動でDM、ネット×紙、効果測定も可能に。

日経の紙面から

カタログ通販の千趣会、サイトの購買行動でDM、ネット×紙、効果測定も可能に。

[ 2018年5月18日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 カタログ通販大手の千趣会は、法人向けのダイレクトメール(DM)発送サービスに新たな機能を追加した。DMにQRコードを印刷し、DM経由で法人顧客の通販サイトにアクセスした利用者の購買行動を分析。効果測定につなげるほか、サイト上での消費者の購買行動をもとに、関心がありそうな商品のDMを追加で発送する。紙とネットを組み合わせた効果的な販促戦略を顧客企業に提供する。

 千趣会は2004年から、同社の通販事業「ベルメゾン」が抱える1500万人の会員に向けて顧客企業がDMを送れる法人向けサービス「ベルメゾンダイレクトメールプロモーション」を手がけている。現在数十社が同サービスを利用している。

 従来は年齢や性別、属性、家族構成などの情報だけで顧客を分類してDMを送っていたが、新機能ではネットでの振る舞い情報を加えられるようにした。通販支援システムを手がけるFID(東京・新宿)の技術を活用した。

 具体的には、消費者がDMに印刷されたQRコードを読み取って顧客の通販サイトにアクセスすると、見た商品や滞在時間、買い物かごに入れて購入しなかった商品などの情報をFIDが分析。DM経由でアクセスした人数がわかるほか、後日、消費者が興味をもっていると思われる商品のセール情報を再度DMで送るなど、効果的な販促につなげる。顧客企業は自社の通販サイトに「タグ」と呼ばれるプログラミングコードを埋め込むだけで同機能を簡単に利用できる。

 従来のDMは「効果が見えづらいことが最大の課題とされてきた」(FIDの和田聖翔社長)。新サービスでDMの効果測定が可能になるという。千趣会法人事業部広告チームの福岡誠氏は「若い人ほどDMを開封する確率が高いというデータもあり、若い顧客層の開拓が期待できる」とみる。千趣会のDM配送サービスは教育関連企業の利用が多いが、今後はサービス業や化粧品業界など様々な業種に同サービスを売りむ考えだ。

 大手ディノス・セシール(東京・中野)も顧客の購買行動を分析してDMを送る取り組みを始めている。ネットと実際の印刷物を組み合わせて効率的な販促につなげる同様の取り組みは、今後ますます広がりそうだ。

ニュースの最新記事

PAGE TOP