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需要予測システム全店で、ワークマン、在庫を適正化。

[ 2018年5月30日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 【前橋】作業服販売店チェーンのワークマンは販売状況などを基に発注数を自動で決める需要予測システムの導入を進める。店舗は在庫数などを入力することなく、端末のボタンを押すだけで本部に発注できる。現在80店強で導入しているが、2020年3月までに約820の全店に広げる。従業員の作業軽減を図るとともに、在庫を適正化して販売効率を高める。

 全店導入の投資額は1億円弱となる見込み。商品の売れ行きに応じて2つの予測方法を使い分けている。月に10点以上売れる商品は、曜日ごとに最適な在庫数を過去8週間の販売データから割り出し、推奨発注数を算出している。

 売れ筋の商品以外は、品目別に月間の販売数を把握。季節や流行などにも合わせて推奨発注数を算出している。店長は端末に表示された推奨発注数を確認し、一括発注ボタンを押せば、流通センターから商品が納品される。

 同社の店舗の大半はフランチャイズチェーン(FC)店だ。従来はFC店の店長が在庫状況を見て発注数を決めるか、1日の販売履歴から売れた数と同じ個数を発注していた。1店あたりの陳列数が1個の商品が全体の7割を占めるなど取扱品目数が多いため、経験の浅い店長は発注業務に時間がかかっていたという。

 システムを導入した店舗では、売り上げの伸び率が全店平均と比べ2〜5%上回った。欠品率が導入前の8%から5%以下に下がったことが影響しているとみられる。システムを導入することで収益力を高めるとともに、店長の作業負担を軽減し、余った時間を法人営業などに活用してもらう考えだ。今後は人工知能(AI)を活用したシステムの構築も目指す。

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