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医薬品・化粧品が充実、コスモス薬品、インバウンド向けに新型店。

[ 2018年5月24日 / 日経産業新聞 ]

 【福岡】コスモス薬品はインバウンド(訪日客)向けに都市部で新型店の展開を始める。福岡・天神エリアで23日に1号店を開いた。これまでは郊外の大型店で商圏を広げる戦略に徹してきたが、都市部への出店に初めて踏み切る。2020年までに現在は店舗のない東京にも進出し、将来的に都市型店で40〜50店体制を目指す。都市部での顧客獲得競争が激しくなりそうだ。

 天神地区の1号店は広さ約130平方メートルで、店名は郊外型と同じ「ディスカウントドラッグ コスモス」。品ぞろえは医薬品や化粧品を中心とし、インバウンドを主要顧客と見込む。中国の「支付宝(アリペイ)」など海外の電子決済サービスにも対応する。

 これまでコスモス薬品は郊外の店舗面積2000平方メートル程度の大型店に業態を絞り、年100店ペースで地盤の九州から関西、中部地方へと出店を拡大してきた。昨年には愛知県にも初出店するなど商圏を拡大し、現在の店舗数は約900に上る。ただ都市部での訪日客が増えるなか、今後もアジア圏からの観光客を中心に医薬品や化粧品の需要が高まるとみて、新型店を立ち上げることにした。

 出店は都市部や観光地など、インバウンドが特に多い地域に限定する。まずは既に店舗展開している九州や大阪府で約10店ずつを構える想定。観光客が増えると見込まれる20年東京五輪までには東京都にも進出する。徐々に都市型店を増やし、将来的に40〜50店体制にする。

 都市部には同業他社も多く、顧客獲得競争は激しいが、東京五輪を控えるなど今後もインバウンド需要の安定した拡大が見込めることから、競争があっても商機を確保できると判断した。

 同社は店舗運営の効率化や販管費の抑制などによる割安な価格設定が強み。ドラッグストアながら食品の売上比率が5割を超え、スーパーやディスカウントストアなどとも競合しながら消費者の生活需要を取り込んでいる。

 2017年5月期の売上高は前の期比12%増の5027億円、営業利益は同19%増の222億円で9期連続の増収増益だった。競合他社がM&A(合併・買収)により規模を拡大するなか、単独で業界大手としのぎを削る規模に成長した。

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