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「ポイント2重」賢く買い物――ドコモ×マツキヨなど多彩に(M&I)

[ 2018年6月23日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 買い物をするときにカードを見せるとたまるポイント。ここ1〜2年、1回の買い物で2種類以上のポイントが同時にたまる店が増えている。支払い手段によってはさらに3重取り、4重取りも可能だ。せっかくのポイントをもらい損ねないための最新情報をまとめた。

「独自+共通」が増

 「2つもポイントがもらえて得した気分」。マツモトキヨシで買い物をしていた自営業男性(42)は話す。マツキヨには以前から独自のポイントサービスがあるが、現在は東名阪エリアの約1000店でNTTドコモの共通ポイント「dポイント」もためられるようになった。2種類のポイント合計の還元率は、キャンペーンなどを除く通常時期で2%に達する。

 様々な店で利用できる共通ポイントに加盟すると、それまで独自に運営していたポイント制度は廃止する店が以前は多かった。しかしここ1〜2年、独自ポイントは残したまま、新たに共通ポイントも付与する店が増えた。店が負担するポイント原資は増えるのに、なぜ2重に加算するのか。

 ポイント制度に詳しいポイ探(東京・中央)の菊地崇仁代表は「顧客データ収集に役立つことが大きな理由だろう」と分析する。

 2重にポイントを付与すれば、共通ポイント会員の中から新たに店独自ポイント会員になる人が増える。実際、マツキヨは「ドコモ会員であってマツキヨ会員ではない客へアプローチでき、新規会員獲得が見込める」と話す。

 独自会員が増えれば年齢や性別などの収集データが広がり、より効果的な顧客分析ができる。負担が増えてもメリットは大きいと判断する店が多いようだ。

スマホ決済も優遇

 2種類以上のポイントをためたいなら、もう一つ別の手段もある。スマートフォン(スマホ)決済の利用だ。スマホ決済は専用アプリをダウンロードし、クレジットカードなどを登録すれば買い物ができるサービスだ。16年に始まった楽天の「楽天ペイ」、18年4月に始まったNTTドコモ「d払い」などがある。

 楽天やNTTドコモはスマホ決済を普及させるため、決済金額200円(税込み)につき1ポイント(還元率0・5%)を付与している。さらに、アプリに登録しているクレジットカードのポイントも原則、たまる。

 楽天なら楽天カード、ドコモならdカードと系列クレジットカードを登録しておけば、スマホ決済の0・5%に加え、クレジットカードの利用で100円(税込み)につき1ポイント(同1%)のポイントがたまるので、合計還元率は1・5%に達する。

 ポイントカードの2重加算とスマホ決済の両方を併用できる店もある。ツルハはカードを提示すれば店独自ポイントと楽天スーパーポイントの2種類がたまるが、さらに今年、NTTドコモのd払いも採用したため、スマホ決済と登録クレジットカードのポイントもたまる。つまり1回の買い物でポイントを「4重取り」できる。

 ポイント獲得機会が増えた半面、利用者にとって悩ましいのはどの店でどのポイントがたまるかの判断がさらに難しくなったこと。菊地氏は「まず自分がためたいポイントを整理し、加盟店を探す。その上で還元率が高いスマホ決済も併用できないかに絞って調べるのが比較的簡単だ」と話している。(堀大介)

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