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デパコス、アガります、10〜20代女性、百貨店へ――ネイルプリンター・AR・学割...、コト消費でハートつかむ。

[ 2018年7月8日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 リーマン・ショックや東日本大震災を経て2012年から増加に転じた百貨店の化粧品販売。インバウンド(訪日客)増加に続き、「デパコス」人気の新たな追い風が吹き始めた。同年から三越伊勢丹ホールディングスが展開する「イセタンミラー」などのセルフ販売で高級化粧品が徐々に身近になってきた。この機を逃すまいと百貨店の顧客獲得策も進化する。

 「うわっ、すごい!」。6月下旬、高島屋の横浜店(横浜市)に開いた美容関連の自主編集売り場「ベルサンパティック」。店員が若い女性の爪の形を整え保護剤で仕上げ、指をプリンターに入れると、10〜15秒で爪の表面にハートが浮かぶ。24万通りのデザインから選んでプリンターで描けるサービスだ。20分1296円(2本分)からで「ネイルサロンより短時間で手ごろな価格もいい」。

 普段使う化粧品を持って行くと、店員からそれを使用したメークのアドバイスも受けられる。メークの「時短」需要に加え、一人ひとりに合った体験型の「コト消費」で、百貨店を普段利用しない若い女性を呼び込む。

 拡張現実(AR)技術を活用するのは阪急阪神百貨店。阪急うめだ本店(大阪市)はタブレット端末を使い、店内で販売する22ブランド約950種類の口紅やファンデーション、アイシャドーをアプリで組み合わせ、施したメークをカメラで写した自分の顔に合成できる。10〜20代の若い客は写真シール作製機の感覚で試しているようだ。

 「学割」も始まった。東急百貨店は特設サイトのクーポン画面と学生証を店頭で提示すると、一部店舗の化粧品売り場で使える割引券300円分を3枚もらえる。大学生や専門学校生を中心に顧客獲得につなげている。

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