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キャンドゥ、二刀流で追撃、ネット×リアルで大創・セリアに対抗、体験イベント参加4倍、インスタで売り上げ2倍。

[ 2018年8月6日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 100円ショップのキャンドゥがインターネットと実店舗の両面で客層の開拓を進める。ネットではこれまでのインスタグラムに加えてツイッターでの情報発信を始めた。店頭ではデジタルサイネージ(電子看板)を設けたり、ワークショップを開いたりして子どもやその親を店舗に呼び込む。大創産業やセリアとの違いを打ち出して、アピールする。

 「買いました!子どもと旦那と3人でおそろい」。キャンドゥの公式インスタグラムに利用客からこんな書き込みがあった。同社は3月、「家族、カップル、兄弟で...リンクコーデ始めませんか」と子供用から大人向けまで色やサイズの違う靴下の画像をインスタにアップ。おそろいでの購入を促した。「いいね」は8千件超。対象ソックスの売り上げは2倍に伸びた。

 キャンドゥは2015年にインスタの公式アカウントを開設し、ネイル関連商品などの画像を日々掲載している。フォロワー数は右肩上がりで増え続け、5月末時点で35万人超。この半年でみても約5万人増えた。

 インスタにアップした商品は前後で比べると1・5〜2倍に売り上げが伸びるという。このほどツイッターでの情報発信も始め、平日に1日数回の投稿を続けている。

 店舗に消費者を呼び込む施策も打ち出す。そのひとつがデジタルサイネージ。17年度末時点で全体の2割強の242店に設け、18年度も新店や改装店を中心に60店程度で新たに設置する計画だ。

 デジタルサイネージに流すのは同社のキャラクター「はっ犬ワンドゥ」のアニメなど。施設内など人通りの多い場所に立地する店舗が多いなか、入り口付近で子どもの興味をひき付ける狙いだ。

 はっ犬ワンドゥの着ぐるみを店舗に呼ぶイベントも各地で開催。100円商品でアクセサリーなどを作ることができるワークショップも開き、実店舗での体験を打ち出す。17年12月〜18年5月のワークショップの参加人数は約1千人で、前年同期の4倍に増えた。イベント情報はツイッターでも発信し、集客にもつなげている。

 100円ショップ業界は成長が続く。最大手の大創産業は10代からシニアまで幅広い客層の支持を集める。強みは他社の2倍近い7万点にもなる圧倒的な商品数だ。2位のセリアはメーカーと組んだおしゃれな雑貨開発に強みを持ち、30〜40代の女性の支持が高い。

 キャンドゥはネットとリアルの両面を活用し、店舗の集客力を高めることを狙う。先行2社と違う100円ショップとして消費者の支持を定着させるには、独自商品の開発力が一層重要となる。

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