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三越伊勢丹、年4回ネット販売、女性用スーツ、自宅で試して、13ブランド対象、多忙な管理職狙う。

[ 2018年10月10日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は女性向けビジネス衣料をインターネットで注文を受け配送するサービスを始めた。利用者が専用サイト上で選んだ商品を自宅に送り試着してもらう。多忙で来店する時間が取れない女性管理職などを主な対象とする。三越伊勢丹HDはデジタル分野を強化する方針。衣料品販売でもネットの活用を進め売り上げ増を目指す。

 新サービス「イセタントランクサービス」の受注を開始した。伊勢丹新宿本店(東京・新宿)に出店する13ブランドが対象で、ネット上に商品を組み合わせコーディネートした商品を配送。気に入った商品以外を返送してもらう。季節の変わり目となる10月、1月、4月、7月の年4回に限定し受け付ける。

 対象となるブランドは「イネド」「23区」「ICB」など女性向けのビジネス衣料が充実する13ブランドで、ジャケットやブラウス、パンツなどを提案する。サイズは7号から17号まで豊富にそろえる。

 利用者は専用サイトの中から気に入ったコーディネートの4点セットか8点セットを注文。商品を自宅などに配送してもらう。自宅で試着、検討できる期間は7日間で、気に入ったものはクレジットカードでネット決済できる。購入しない商品は専用の配送箱を使い着払いで返送する。

 価格帯は10万円から50万円と店頭で販売している価格と同じだが、540円の手数料がかかる。ジャケットの丈や裾などのサイズ調整は店頭に持ち込めば対応する。将来的にはサイズ直しの採寸担当者を自宅に派遣することも検討する。

 2016年4月に施行された女性活躍推進法で女性の社会進出が進んだことで、女性管理職が増加している。管理職にふさわしいビジネス衣料への需要が高まっているが、「なにを着ていいか分からない」「仕事が忙しく店舗に行く時間がない」といった問い合わせが多いという。

 海外でも同様のサービスが広がっている。米アマゾン・ドット・コムは衣料品を配送し、購入したもの以外を返送するサービスを主力にしている。11年設立の米スティッチ・フィックスは、人工知能(AI)を使い消費者が専用サイトで体のサイズや洋服の好みなどの質問に答えると、独自のアルゴリズムでおすすめの洋服を絞り込み、プロのスタイリストが最終的に選んだ商品を届けるサービスを手掛けている。

 伊勢丹はファッション性やスタイリングの高さを強みにしてきたノウハウを生かし、提案力にも磨きをかけて他と差をつける戦略だ。同社のネット通販売上高は全体の1%程度とわずかだが、自社サイトの利用客を増やしネット経由の売り上げ拡大を図る。

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