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バレンタインは、スイーツ祭に、百貨店各社、ご褒美や女性上司向け充実、食べ放題・和菓子コラボも。

[ 2019年1月21日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 百貨店のバレンタインデー商戦が本格化してきた。自分へのご褒美も兼ねてチョコレートを食べたい女性が増えており、チョコ食べ放題などイートインを充実させているのが今年の特徴だ。チョコ以外に和菓子の体験イベントなどを用意する百貨店も出てきた。男性への「本命チョコ」や「義理チョコ」の需要は減少し、バレンタインデーはもはや「スイーツの祭典」と化してきた。

 近年、「義理チョコ」が伸び悩む一方で、友達に贈る「友チョコ」など多様化するバレンタイン。ここにきて「女性が女性の上司に贈る事例も出てきており、より本物志向を求める傾向が強くなっている」(高島屋)。ネットで早めに購入し食べてみて、直前に買って贈るパターンが増えているようだ。

 高島屋は1月5日にネット通販で先行予約を始めた。2018年よりも予約件数は20%増だという。人気なのがアイスクリームだ。チョコを混ぜたアイスケーキ(4320円)をネット限定で販売した。高島屋では店舗販売で10%増を目指す。大丸松坂屋百貨店も8日からネット販売を開始している。

 西武池袋本店(東京・豊島)のコンセプトは「わたしたちが楽しむチョコレート」。催事場はイートインを中心に拡充し、約1400平方メートルと前年より80平方メートル広くした。何度来ても楽しめるように「ソフトクリーム」(501円)や、カカオとミルクチョコを入れた飲料(648円)などのスイーツを充実。手ごろな価格の商品を用意して再来店を促す。

 東武百貨店池袋本店(同)も、イートインでチョコやスイーツ以外にワインショップを含めた13ブランドを出店する。

 実演やイベントに力を入れたのが松屋銀座(東京・中央)だ。老舗の和菓子職人が抹茶をたて、生菓子を会場でつくる。回転ずしの回転レーンに乗った約10種類のチョコレートが30分間食べ放題になるイベントも開く。三越日本橋本店(同)も、チョコレートと日本茶を味わえる体験イベントを予約制で実施する。

 松屋銀座の消費者調査で「誰のために購入するか」という質問に対して、「自分へのご褒美チョコ」が61・8%と昨年より4・9ポイント上昇。「家族への義理チョコ」(56・7%)や「本命チョコ」(36・0%)、「会社関係への義理チョコ」(35・2%)を上回った。

 記念日文化研究所によると、18年のバレンタインの推計市場規模は17年比で6%減の1300億円となったもよう。「本命チョコ」や「義理チョコ」の伸び悩みが背景にあるようだ。

 各地の百貨店でもバレンタイン商戦が本格化する。売り上げが日本一というJR名古屋高島屋は17日、オープニングセレモニーと、招待客らを対象に先行販売会を開いた。初登場を含め約150ブランドを集め、約80種類の同店での限定商品を販売する。

 百貨店各社は女性の「ご褒美需要」を取り込み、足が遠のいている若年層が、アパレルや雑貨などを購入する波及効果も期待している。

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