日経メッセ > リテールテックJAPAN > ニュース > ネットスーパー、配送網を活用、ライフ流、都市型小型店、客単価1000円程度、近隣大型店で弁当調理→配達途中に立ち寄り。

日経の紙面から

ネットスーパー、配送網を活用、ライフ流、都市型小型店、客単価1000円程度、近隣大型店で弁当調理→配達途中に立ち寄り。

[ 2019年4月22日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 ライフコーポレーションは大阪市に広さ251平方メートル、コンビニエンスストア並みの新業態「ミニエル」を出店した。品ぞろえは弁当・総菜、加工食品に特化。唐揚げなどの揚げ物は店内で調理して出来たて感を訴求する一方、弁当の大半は近隣の通常店舗でつくる。自社のネットスーパーの配送網を活用して輸送費を抑えるライフ流の小型店で都市の市場を開拓する。(1面参照)

 ミニエルの主な客層は近隣で働く会社員だ。半径500メートル以内の居住人口は1万1千人だが、平日の昼間人口は約5万人。そのためランチの弁当や仕事帰りに買って帰れる総菜を充実させた。総菜と弁当の品目数は170種類で、売上比率は40%を見込む。客単価は1000円程度を想定。

 単身や共働き世帯の需要を狙い、レトルトカレーや即席麺を増やした一方、調理の手間がかかる精肉や鮮魚、青果は扱わない。酒類は500品目をそろえ「近隣のコンビニと違いを出した」(同社)。

 同店の最大の特徴は店内でつくる揚げ物以外のほぼ全ての総菜・弁当を近隣の店舗で製造することだ。同店から500〜800メートルの距離に4つの既存店があり、1日2回、弁当やすしなどを搬入している。

 輸送にはネットスーパーの配送車を活用。同社は都市部の一部店舗でネットで注文した商品を自宅まで配送するネットスーパー事業を展開している。通常の配送作業の途中で立ち寄ったり、空き時間を活用したりすることで輸送コストを抑えている。岩崎高治社長は「ネットスーパーをやっているライフにしかできない強み」と話す。

 通常のスーパーにある在庫管理用の保管スペースもほぼない。在庫は全て商品棚の下の収納スペースで保管する。通常は専用の冷蔵室で管理する冷蔵品も、業務用の冷蔵庫を活用している。

 ミニエルは近隣店舗とネットスーパーの配送網を組み合わせることで、コンビニ程度のスペースでも出店できる業態だ。実験店という位置づけだが、多店化も十分ありうるという。「関東には出てきてほしくない」(首都圏のスーパー)との声も聞かれる。ライフの新型店の登場で、都市部での小売りの競争環境が変わる可能性がある。

ニュースの最新記事

PAGE TOP