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スーパー、低価格衣料拡充――イオン、機能性下着1000店で。

[ 2009年9月9日 / 日経MJ(流通新聞) ]

西友 流行反映した婦人服  消費者つなぎ留め

 秋冬商戦の本格化を前に、大手スーパー各社が機能性やファッション性を高めた低価格衣料品の品ぞろえの拡充に動き出した。イオンは機能性下着の保温性を高め、昨年の4倍の1000万枚の販売を目指す。西友は最新の流行ファッションを採り入れた婦人服を発売する。スーパーの衣料品は景気低迷と専門店の攻勢で苦戦しており、消費者のつなぎ留めに知恵を絞る。

 イオンが強化するのはプライベートブランド(PB=自主企画)の下着シリーズ「ヒートファクト」。女性用は極細アクリル糸の使用率を従来比17%増の50%に高め、男性用には温かい空気をためやすいワッフル編みを採り入れた。

 男性用は780円から、女性用は980円からと価格は従来品と同じで、襟のデザインやサイズ、色を増やした。昨年より3割多い約1000店で扱い、秋冬商戦の目玉にする。

 普段遣いの下着はスーパーにとって重要商品。イオンに限らず他社も一斉にテコ入れに動く。

 ユニーは今月中旬、アクリルやレーヨンなどを用いた機能性商品「ヒートオン」を新発売する。イトーヨーカ堂は同じく機能性商品「パワーウオーム」の中心価格帯を780〜980円と、従来から1〜2割下げ、昨年の2・5倍の250万枚の販売を計画する。

 西友は新素材「キュプラ」を綿などと混紡して保温性を高めた「エコヒート」で、新たに女性向けタートルネックや襟の胸元が大きく開いた八分袖タイプを導入。10月に男性用も発売する。

 一方、西友はファッション性の高い商品も投入する。親会社の米ウォルマート・ストアーズの英子会社アズダの衣料品ブランド「ジョージ」で、婦人服の秋物の新作「アウトドアーズ」を10日に発売する。4900円のライダーズジャケットや1990円のカットソーなど15種類をそろえる。

 世界的な流行の迷彩柄などアズダのデザインをそのまま採用。英国と同じ素材を使い日本人の体形に合う規格にした。

 ダイエーは帽子に着目。若い女性向けに490円のニット帽を販売。流行の中折れ帽やチェック柄の帽子(2990〜3990円)を売り出す。

 日本チェーンストア協会によると、スーパーの衣料品売上高は40カ月以上前年割れが続く。「20代などの顧客層の開拓が重要」(イオン)で、流行を取り入れながら低価格の「ファストファッション」の対策を急ぐ。

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