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年末商戦、「巣ごもり」や「生活防衛」鮮明――ネット通販好調(景気がわかる)

[ 2009年12月8日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

百貨店・スーパー苦戦

 先週から冬のボーナス支給が始まり、ヤマ場を迎えた年末商戦。手軽で割安な通信販売はネット大手の売り上げが前年比1〜2割伸び、おせち料理や鍋物などが好調だ。不振の百貨店、スーパーは前倒しセールなどで前年並みを確保するのがやっと。デフレと所得減で消費市場が冷え込む中、「巣ごもり」「生活防衛」志向にどう応えるかが、明暗を分けている。

 「ボーナスサンデー」の12月6日。楽天の仮想商店街「楽天市場」の総売上高は30億円超と、昨年12月の日曜日でピークだった14日の実績を上回った。楽天市場は前年比10%以上の伸びで推移。11月中旬から予約を開始したおせちは1・6倍だ。鍋の食材も値下げ効果でズワイガニ約1・2キロ5250円(通常1万500円)などが人気だ。

 通販の2008年度市場は推定8兆円強と、百貨店やコンビニエンスストアを抜いた。年末は通販にとっても最大の商戦期だが、今年は携帯電話や自宅のパソコンから価格を比較しながら割安商品を購入する消費スタイルが追い風になった。

 逆に巣ごもりが直撃しているのが旅行だ。JTBの年末年始(23日〜1月3日)予測によると、国内外旅行の人数・費用ともに1999年以来、10年ぶりの低水準だ。

 年35兆円規模の需要不足に直面する日本経済。デフレの最前線となっているのが大手小売りだ。百貨店は通常なら年明けに実施するセールの前倒しが相次ぐ。大丸東京店(東京・千代田)は先週から全館セール(8日まで)で冬物コートなどを均一の格安で提供し、何とか前年並みの売り上げを確保している。これといった販促を打ち出していない高島屋と伊勢丹は、1割程度の減収傾向から抜け出せない。

 イオンは「12月も厳しい基調」(幹部)。10〜14日に、グループのショッピングセンターに入居する専門店約2万2500店とジャスコなど約500店で、1〜2割引きのセールに踏み切る。

【表】格安品のアウトレットは堅調維持      

  ■好調・堅調   ネット通販   ヤフーの仮想商店街の売上高は約20%増。円高還元で値下げした衣料など好調

家電〓量販店   エコポイント効果続く。東京・秋葉原のヨドバシカメラは5、6日に薄型テレビ販売額が前年比2割以上増   

アウトレットモール   静岡県御殿場市などで運営するチェルシージャパンの5、6日の施設売上高は前年並み   

      

  ■不調・低調   ホテル   東京のホテルニューオータニは正月プランの予約伸び悩む。ホテルオークラ東京は1月2〜3日に空室目立つ

スーパー   イオンは11月も既存店売上高が前年割れだったもよう。12月のセールで巻き返し狙う   

百貨店   歳暮ギフトは早期割引拡大でも勢い欠く。おせちやクリスマスケーキはまずまず   

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