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日経の紙面から

食品通販、相次ぎ実店舗、ベルーナ、業務用スーパー、オイシックス、百貨店に出店。

[ 2011年2月18日 / 日経MJ(流通新聞) ]

知名度高め顧客開拓

 食品も手がける通信販売各社が相次いで実際の店舗展開に乗りだしている。カタログ通販大手のベルーナは3月に業務用の食品スーパー事業に参入する。ネット通販のオイシックス(東京・品川)は百貨店に総菜店を出店、店舗数拡大を図る。食品の通販は競合が増え、新規客の獲得が困難になりつつあるため、通販を利用しない層を中心に知名度向上を図る。実際に商品を手にとってもらうことで品質を訴求する狙いもある。

 ベルーナは3月9日、業務用食品スーパーの1号店を東京・世田谷に出店する。店舗名は「グルメプロ 上野毛店」。2階建てで、店舗面積は約700平方メートルだ。精肉やワインを中心に約4000品目を扱う。

 飲食店経営者などの需要をにらんだまとめ売りを主体とするが、一般の消費者でも買い物をすることができる。価格はナショナルブランド(NB)の商品と比べて2〜3割安く設定する予定。たとえば輸入ワインは、1本あたり平均500〜600円で提供する見通しだ。

 周辺には競合となる食品スーパーがなく、ベルーナの利用者も多い。店舗から半径700メートル以内の商圏地域には、ベルーナの顧客が約1万世帯住んでいるという。店内にはカタログを置き、通販利用につなげることも検討する。

 同社の食品専門通販サイトや卸事業が好調であることから出店を決めた。培った仕入れルートやノウハウを活用して商品をそろえる。初年度5億〜6億円の売り上げを目指す。売れ行きをみて追加出店を検討するという。

 自然食品通販のオイシックスは昨年11月、三越恵比寿店(東京・渋谷)内に出店。約70平方メートルの売り場で、有機野菜などを小分け販売している。サラダなどの総菜も取り扱う。11年末までに首都圏を中心に3店まで増やす方針だ。同社の利用客は30代女性が中心。百貨店への出店で知名度を上げ、広い年齢層の取り込みを図る。

 各社には展開する店舗で、通販事業で蓄積した情報を生かせるという強みがある。「通販で何が売れているか知りたいという需要は高まっている」(ベルーナ)という。今後は「通販サイトで売り上げ1位」「30代の女性に人気の商品」など、データを生かした店頭販促(POP)を作り、販売につなげる。

 ネット通販大手も店舗との協力を進めている。ヤフーはセブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武との共同企画で1月、ヤフーに出店する60店舗を百貨店の催事場に集めて食品を販売し好評だった。楽天も昨年9月にスイーツ通販50店を集め、阪急阪神百貨店と同様の催事を開いている。

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