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過疎地へも「即日宅配」、イオンが広域ネットスーパー、まず東北、生鮮食品含む。

[ 2011年9月8日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 イオンはインターネットで注文すれば、近くに店舗がない地域にも生鮮食品を含む商品を当日中に届けるサービスを始める。11月をめどに青森県で始め、来年3月までに東北全県に広げる。店舗の商圏内に限って即日で宅配する「ネットスーパー」は各社が取り組んでいるが、広域で同様のサービスを提供するのは日本の小売業で初めて。

 過疎化が進む地方では小売店が閉鎖し買い物が不便になる「買い物弱者」が増加。小売業にとってこれら地域への出店は採算が合わず難しい。イオンは出店しなくても店頭と同じ商品を買える仕組みを整え、商圏を広げて顧客を獲得する。

 取り扱うのは鮮魚や精肉、野菜など生鮮食品や加工食品、日用品など約8000品目。宅配時間は正午〜午後9時で、注文は24時間受け付ける。離島や山岳地帯などを除き、午前中に注文すればほぼ当日中に届く。

 注文を受けると主に県庁所在地にある店舗で商品をそろえ、宅配業者に委託して鮮度を維持したまま届ける。青森県では青森店(青森市)を拠点とし、受注から最短で3時間、最長7時間で県内全域に宅配できるという。

 ネットを使うのが苦手な高齢者などには生鮮食品を含む約4000品目を掲載するカタログを用意。電話やファクスで午後3時までに注文すれば翌日に届ける。

 利用手数料はネット、カタログとも1回の買い物額が5000円未満で315〜630円で調整中。5000円以上は210円とする見込み。

 4月から三重、岐阜両県で実験し、高齢者を中心に1日数十件を受注。採算性にめどがついたとして本格導入する。来年3月以降は東北以外の、買い物弱者の多い地域などにサービスを広げる。

 ネットスーパーは高齢者や共働き世帯の利用が増え、スーパー各社が参入しているが、通常は宅配範囲が店舗から5〜8キロメートル圏内に限られる。

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