SECURITY SHOW

SECURITY SHOW 2019 | 2019年3月5日(火)〜8日(金) 東京ビッグサイト
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量子コンピューターも降参、解読困難な新暗号、情通機構。

 総務省所管の情報通信研究機構は次世代の超高速計算機の量子コンピューターでも解読が難しい新たな暗号技術を開発した。守りたい情報を特殊な数学の問題に置き換える仕組みで、既存の通信網などの暗号技術を置き換えて使える。次世代暗号技術の国際標準の候補に選ばれた。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の基盤となり、ネット取引などの機密性を保つのに役立つ。

 クレジットカードのデータ送信やパスポートの偽造対策などに広く使われる既存の暗号技術は、コンピューターが素因数分解などを解くのに時間がかかることを利用して安全性を確保している。素因数分解を得意とする量子コンピューターが実現すると、簡単に解読される恐れが指摘されている。

 新たな暗号技術はパスワードやクレジットカード番号など守りたい数字を一定の法則で別の数字に置き換える。暗号を解く「鍵」を持っていればすぐに解読できるが、第三者がコンピューターの計算で無理やり暗号を破ろうとすると、数学上の難問を解かない限り、解読できない。

 計算で解くには、現在の最高性能のスーパーコンピューターでも少なくとも10の50乗年かかる。量子コンピューターに対しても十分な安全性を確保できる見込みだ。既存の様々な通信システムのソフトウエアを変えるだけで、そのまま使える。

 米国立標準技術研究所(NIST)は量子コンピューターでも解読できない次世代暗号技術の標準化を進めており、情通機構の新技術は候補に選ばれた。今後3年以上かけて標準が決まる見通し。採用されれば国際的に普及する可能性が高い。

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