SECURITY SHOW

SECURITY SHOW 2020 | 2020年3月3日(火)〜6日(金) 幕張メッセ
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親の思い・危険回避伝える、子の安全守る、原則徹底――通学路確認、SOS見逃さず。

 夕暮れが早い季節は、子供の帰り道が安全かどうか、親の心配がいっそう募る。この時期こそ、子供が犯罪に巻き込まれないための取り組みを親子で改めて確認、徹底したい。市民の安全を守るプロ、警視庁生活安全総務課管理官・渡辺警視の助言を、日経BP社の共働き世帯向け情報サイト「日経DUAL」から紹介する。

 2017年の刑法犯の認知件数は92万件と、02年の285万件をピークに15年間減り続けている(警察庁調べ)。一方で、子供に対する犯罪は増減を繰り返している。

 子供が被害に遭う犯罪が最も多い時間帯は、東京都内の小学生の場合、放課後の午後3〜5時。女児が下校中に連れ去られ殺害された18年の「新潟小2女児殺害事件」を受けて、政府は「登下校防犯プラン」をまとめた。

 防犯で最も重要なのは「お父さん、お母さんはあなたのことをとても心配している」という親の思いを子供に伝えること。そして、危険に巻き込まれそうになったときに子供が反射的に正しく行動できるよう、毎日繰り返し教える。「安全のために親に言われたことは、絶対守らないといけない」と子供に思わせることが大事だ。

 保護者に必ず取り組んでほしいのは、通学路や習い事へ通う道を、子供が通る時間帯に子供と一緒に歩いて様子を把握すること。「何か起きたら、このお店に駆け込んで」といった言葉掛けも大切。街には怖い目に遭ったときに駆け込める「子供110番の家」の看板を掲げる住宅や商店のほか、24時間営業のコンビニもある。

 子供が帰り道に「怖いから迎えに来て」と訴えることがある。子供が怖いと感じる理由が何かあるはずなので、保護者は必ず行くべきだ。

 防犯ブザーを身につけていても、いざというときに押せない、電池切れという可能性もある。週に1度は実際に鳴らして「怖かったら鳴らす」ことを確認しよう。

 子供に携帯電話やスマホを持たせることが防犯に効果的とは言い切れない。悪意を持って使う人とつながる可能性が生じるからだ。家庭の判断で持たせるなら「いつでも110番できるように持っていなさい」と伝える。

 子供には「知らない人についていかない」と教えるだけでは不十分。「知っている人だから大丈夫」と思うと、事件に巻き込まれる可能性がある。17年に起きた「千葉小3女児殺害事件」では、通学路の見守りをしていた元保護者会長が逮捕、一審で有罪判決を受けている(控訴中)。

 親は「誰かと一緒に別のところに行っていいのは、親が直接『いい』と言ったときだけ」と言い聞かせる。幼い子供には「怖ければ逃げる」「親がいないところでは、知り合いの大人でも一緒に行ってはいけない」ことを伝える。

 異変や危険を感じたら、大人に知らせるよう子供に念押しする。新潟の事件の被害児童は、事件の朝、不審な男性に声を掛けられたことを学校で友達に話したという。このような情報は、教員に伝われば「集団下校をする」「保護者に迎えに来てもらう」といった対応につながる可能性がある。

 家に着いても油断は禁物。自宅周りで最も危ないのは、エレベーターや玄関で後ろから突き飛ばされて犯罪に巻き込まれること。家に入るときは怪しい人が近くにいないか、特に後ろ側を注意して見る。誰かいたら、その場から逃げる。

 子供の留守番中は玄関の呼び鈴にも、親以外からの電話にも一切出ないこと。「親に無断で、子供に何の用を言いつけるんですか?」という姿勢でいい。子供には「友達のお母さんでも、ドアを開けてはダメ」と具体的に教える。

 親の情報収集も欠かせない。「メールけいしちょう」に登録すると、都内の通り魔や子供に対する犯罪などの発生情報や不審者事案などが届く。スマホアプリ「Digi Police」では事件の発生場所を地図情報で確認できる。警視庁のホームページにある「犯罪情報マップ」は、公然わいせつや「子供に対する声かけ事案」などを発生地点で表示している。

 地域の情報を熟知する地元の警察官ともつながるとよい。また、我が子が危ない目に遭ったときはぜひ、警察に連絡してほしい。防犯パトロールカーや自治体の防災無線で呼びかけたり、防犯ボランティアの活動に役立てたりできる。

 通勤や買い物などの道中、大人は地域を見守ることを意識してほしい。見守りの輪をパパ友やママ友に広げていけば、その輪が我が子を守る可能性も高まるだろう。

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