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IoT、安全に通信、富士通研、東大などと暗号技術。

[ 2016年1月20日 / 日経産業新聞 ]

 富士通研究所(川崎市)は19日、すべてのモノがインターネットにつながる「IoT(インターネット・オブ・シングス)」端末向けの情報セキュリティー技術を、東京大学と東邦大学と共同で開発したと発表した。IoT端末の認証手続きを効率化し短時間で安全な通信を確立できるようにした。2017年度中の実用化を目指す。

 ネットにつながったエアコンや冷蔵庫などのIoT端末は、第三者によって外部から不正に操作されないように通信を暗号化する必要がある。第三者によるなりすましを防ぐために、通常は電子証明書をやり取りし、通信相手の正当性を証明してから鍵で暗号を解けるようにしている。

 ただ冷蔵庫やエアコンなどのIoT端末はパソコンやスマートフォン(スマホ)などのIT(情報技術)機器と比べ情報処理能力が低い。このため電子証明書を使う方式は処理に時間がかかる。

 今回富士通研が開発した方式では、特定の相手と通信することを前提に暗号を解く鍵に固有のIDを割り振り、このIDを事前に通信相手に通知することで電子証明書の代わりとする。東大と東邦大と共同で実施した実験では認証処理時間を従来の5分の1の0・19秒に短縮できたという。

 富士通研は開発した技術をIoT端末に内蔵することやIoT端末に外付けする通信機器に搭載することを想定する。

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