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暗号データ処理高速化、NEC、企業向けに応用めざす。

[ 2016年12月16日 / 日経産業新聞 ]

 NECは15日、暗号化されたままのデータを複数のサーバーで分散処理する「マルチパーティー計算」の高速化に成功したと発表した。今後、企業の機密データを強固に保護するセキュリティー製品への搭載を目指す。

 マルチパーティー計算は30年前に提唱された理論だ。ただ情報処理に時間がかかり、実用化の妨げになっていた。今回、NECはサーバー内で計算する情報量を増やすとともに、サーバー間でやり取りする情報を減らすことで、全体の処理速度を高めることができたという。

 データを強固に守ることができるのがマルチパーティー計算の特色だ。

 一般に暗号データを処理する場合、復号化したうえで、1台のサーバーで計算する。ただサーバーから復号化されたデータが窃取されれば、会社の重要な情報が外部に漏れる恐れがある。

 これに対してマルチパーティー計算は、データを暗号化したまま処理するので、より安全性が高い。また、複数のサーバーが連携しながら計算する。すべてのサーバーの情報を集めなければデータを復号化できないため、1台から漏れても秘密は守られる。

 今回開発した高速化の技術について、「実用化にはまだ数年かかる」(NEC広報)としている。

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