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手荷物検査にAI、日立、安全なら目視不要。

[ 2017年11月9日 / 日経産業新聞 ]

 日立製作所は空港やイベント会場などで実施されるX線を用いた手荷物検査で、手荷物が安全かどうかを人工知能(AI)を使って判断するシステムを開発した。すべての物品が安全と判断された手荷物は人による目視検査が不要となるため、検査時間を短縮できる。システムの精度を高め、2018年度中の実用化を目指す。

 深層学習を活用して、手荷物の中にある物品が何かを識別し、安全かどうかを判断する。延べ60人を対象に、スポーツ・音楽イベントを想定した手荷物検査を実験した。1つの荷物の検査にかかる平均時間が従来の約3分の2秒に減り、同じ時間に検査できる手荷物の数が4割増えることが分かった。

 システムはまず、X線の透過量をもとに手荷物内の物品の分布を調べる。これをもとにAIで物品がある箇所を一つ一つ特定する。

 携帯電話や財布など安全なものから、刃物などの危険物まで50種類の物品を事前に画像認識技術で学習している。同技術を使って個々の物品が何なのかを識別する。危険物を誤って安全と判定しないため、X線画像から得られた材質や大きさなどの特徴を物品の標準データとも比較し、2段階で安全性を評価する。

 すべての物品が安全と判断された場合のみ、目視不要と判断する。危険物がある時に加え、物品が何なのかを判断できなかった場合は目視検査を実施する。

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