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人影をシートが検知、防犯などに応用期待、東大が開発。

[ 2008年12月27日 / 日本経済新聞 夕刊 ]

 東京大学の染谷隆夫准教授らは物体の立体形状を認識できる特殊なシートを開発した。近づく物体に超音波を当てて形状を把握する仕組み。薄く自在に曲げられる。建物の出入り口の壁に張れば、防犯カメラよりも簡単に人の移動を検知するシステムを構築できるという。生産ラインを流れる部品を仕分けるセンサーや医療診断などにも応用できそうだ。

 開発したシートはプラスチック素材の有機半導体と、超音波を出したり感知したりする高分子圧電材料を組み合わせた。物体に当たって跳ね返った超音波を独自開発のソフトウエアで分析すると、物体の形状をコンピューター画面に表示できる。シートから二―三メートル離れていても物体を認識できる。人が近づけば個人を特定するのは困難だが姿をとらえられる。

 安全管理のために防犯カメラが普及しているが、プライバシーの侵害が問題になっている。開発したシートを壁に張れば、人影だけをとらえて警報を鳴らすシステムになる。シートの製造コストは一平方メートル当たり一万円程度で、カメラよりも安価に利用できるとみている。

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