日経メッセ > SECURITY SHOW > ニュース > 青い光で自殺防げ――防犯対策での導入先行、事故防止狙い活用も、科学的検証道半ば。

日経の紙面から

青い光で自殺防げ――防犯対策での導入先行、事故防止狙い活用も、科学的検証道半ば。

[ 2009年1月28日 / 日本経済新聞 夕刊 ]

 「青い光」は防犯対策として街灯などへの導入が先行して進んでいる。専門家らは「思い悩む人に寄り添い、相談などに応じる体制の充実が欠かせない」と指摘している。

 警察庁などによると、国内ではひったくりなどの街頭犯罪の防止策として、四年前に奈良県で青く光る街灯が使われたのが先駆け。英国の事例を参考にした取り組みで、その後約千三百四十地区(二〇〇八年三月時点)で設置された。

 事故防止を狙った活用例も。東名高速の東京料金所付近では〇一年から上下線一・八キロで青色照明約百五十基を設置。管理する中日本高速道路は「冷静、安全といったイメージのある青色の照明を置くことでドライバーの疲労を抑制できるのでは」と説明する。

 効果の具体的な検証は道半ば。奈良女子大の井上容子教授(光環境学)が五色の蛍光灯をつけた状態で心理的な影響を調べたところ、青に「静的」「理知的」といった印象を抱く傾向がみられたが、心拍数など生理的な反応は個人差もあり、「色による明らかな影響は認められなかった」と説明する。

 自殺予防に詳しい防衛医大の高橋祥友教授は「自殺が多く起こる場所などには相談窓口の連絡先を記した看板を置くなどの工夫が必要」と話している。

ニュースの最新記事

PAGE TOP