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逆境に"活"不動産の挑戦――防犯、侵入に4重の門(マンスリー編集特集)

[ 2009年2月4日 / 日経産業新聞 ]

見張りに120の目

 防犯意識の高まりから、セキュリティー面を強化したマンションが増えている。例えば、セコムホームライフ(東京・渋谷)と平和不動産が販売中の大型マンション「グローリオ蘆花公園」(東京・世田谷)。大きな特徴は四重のガード体制だ。

 総戸数が三百六十三戸、約一万六千二百十一平方メートルという広大な敷地の外周には高さ二メートルのフェンスのほか、センサーが張り巡らされ、オンライン監視する。そこを越えても、各棟ごとに二重オートロックシステムが待ちかまえる。内側のオートロックはエレベーターと連動し、目的階でしか停止しない。玄関も含め、四つのゲートをくぐらせることで侵入者を防ぐ仕組みだ。

 万一、侵入しても敷地内や各棟内の共用部に約百二十台設置した監視カメラシステムが見張り、録画する。セコムホームライフがモデルルーム来場者に実施したアンケートでは、同物件に興味を持った理由として「セコムの総合セキュリティー」を挙げる回答が全体の二位だった。同社では「最高級のセキュリティー機能を備えた」と胸を張る。

 共働きの家庭などでは子どもの安全は特に気になる。そこに注目したのが東急不動産と東京急行電鉄。首都圏の私鉄・バスの共通IC乗車券「PASMO」を利用し、エントランスキーとして子どもに使わせることで利用状況を親の携帯電話に配信するようセットできるサービスを始めた。導入第一号となったのが東京都町田市のマンション「ブランズシティ田園ヒルズ」。購入者からは「いつ帰宅したか分かるので外出も安心してできる」との声が聞かれるという。

 警視庁によると二〇〇八年上半期の都内での侵入窃盗の認知件数は五千六百四十八件で、前年同期に比べて約一二%減った。年々減少傾向にあるとはいえ、大切な家族や家財道具を守るためのマンションのセキュリティー機能は今後も充実しそうだ。

【図・写真】「グローリオ蘆花公園」は、4重ガード体制で不審者の侵入を防ぐ(完成予想図)

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