「フランチャイズ・ショー2024」が2024年3月13日(水)から15日(金)まで東京ビッグサイトで開催されました。今年は、213社にもおよぶフランチャイズ・代理店などが集結し、3日間で2万7997人の来場者が足を運ぶなど、国内最大規模を誇るフランチャイズの展示会にふさわしい盛り上がりを見せました。
会場レポートの前編では初日の様子を速報でお伝えしましたが、この記事では、「フランチャイズ・ショー2024」をインタビューを交えながら徹底レポート。出展者には「出展したきっかけや感想」「名刺交換数やリード獲得数」を、来場者には「来場した感想」などを聞いています。
2024年10月17日(木)・18日(金)にはインテックス大阪で「フランチャイズ・ショー大阪2024」が、2025年3月には再び東京で「フランチャイズ・ショー2025」が開催予定。参加や出展を検討中の方もぜひ最後までご覧ください。
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41回目の開催となった「フランチャイズ・ショー2024」。会場にはフランチャイズや代理店本部のほか、チェーン店のDXや店舗支援ビジネス、インバウンド事業を展開する法人など213社が集結。そのうちの79社は東京開催初出展となるなど、いつもとはまた違った雰囲気の3日間になりました。
3日間合計でじつに2万8000人近くが来場。事業の多角化を目指す法人の担当者はもちろん、脱サラを目指す個人、業態転換・転業を検討する商店・飲食店経営者、土地・建物など不動産の有効活用を検討している方などがさまざまな目的で訪れていました。


ここからは「フランチャイズ・ショー2024」の会場内の様子を写真付きでレポートしていきます。「どんな展示会なんだろう?」「出展しようか迷ってる......」という方にはとくに参考になるはずです。それでは、レッツレポート!
会場にはフランチャイズ・代理店本部を中心に213社が出展していましたが、なかでも多くの来場者が足を止めていたのが「日本マクドナルド」。じつに10年ぶりの出展で、3日間をとおして多くの人で賑わっていました。


「日本マクドナルド」は10年ぶりにフランチャイズ・ショーに出展
大手コンビニ3社も2019年以来はじめて出揃うなど、改めて日常を取り戻したことを実感しました。

「セブン-イレブン」

「ローソン」

「ファミリーマート」
会場をウロウロしていて印象的だったのが、フィットネス系フランチャイズの盛り上がり。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに不要不急の外出を控える呼びかけがあった一方、運動不足やストレスの発散につながるとしてフィットネスジムが注目を集めました。その後も続く健康ブームから、今回の「フランチャイズ・ショー2024」にも多くのフィットネス系フランチャイズが出展していました。

「UBX BOXING + STRENGTH」はオーストラリア発のブティック型フィットネススタジオ。多くの来場者がブースを訪れていました
フィットネス系と同じく、盛り上がっていたのが福祉系のフランチャイズ。厚生労働省の発表によると2025年には75歳以上の人口が全人口の18%となり、2040年には65歳以上の人口が全人口の約35%になると推計されているなど、高齢化が叫ばれるなかで福祉系のビジネスが勢力を増すのも必然といえます。

介護保険適用の「ほねつぎ」

「宅配クック123」
会場内で目立っていたフィットネス系と福祉系ビジネスのなかでも、取材班がとくに気になったのが「コンビニフィットネス」。高齢者をターゲットにするフィットネスクラブです。より詳しい話を聞こうと、「コンビニフィットネス」を運営するプロフィットジャパンの執行役員 営業本部長の福田 岳さんにインタビューを実施しました。

福田さん、よろしくお願いします!
「コンビニフィットネスは運動が苦手で、かつ健康に不安のある中高齢者の方を対象としたフィットネスクラブです。会員の半分が60代と70代で、50代も含めると8割にものぼります。強みは2つあって、1つは退会率の低さ、もう1つは地方での集客に強い点です」

今後増えることが確実視されている高齢者を対象にしたビジネスということで、多くの来場者が興味を持ってブースを訪れているようでした。
「おかげさまで初日の1日だけでも私だけで4人の方と1時間以上じっくりお話しすることができました。ほかの展示会の場合、1時間ぐらいじっくりお話できるのは多くても1日あたり1人くらい。フランチャイズ・ショーには2021年から出展していますが、地方からも多くの方がお越しになるので、加盟を真剣に考えているなど確度が高い方に出会える確率が高いように感じます」

続いて紹介するのは、毎年会場の熱気を高めてくれる飲食ゾーン。その正体は、飲食特有の元気なかけ声です。なかには、遠くにいても聞こえるほど大きな声でアピールしているブースもありました。

「コメダ珈琲店」はブース内に店内の様子を忠実に再現

「スパゲッティーのパンチョ」のブースでは、1回あたり約5分のショートセミナーを開催

「ビアードパパ」のブースではシュークリームを焼いていました
飲食のなかでもとくに多かったのがラーメンです。例年、ラーメン系のフランチャイズは多い印象ですが、2024年の今年はじつに10社以上が出展していました。今回はフランチャイズ・ショー初出展の「中華そば天下一品」に話をお聞きしました。

アドバンフーズの営業部 係長・菅井義治さん
「中華そば天下一品は昭和46年に京都で発祥した"こってりラーメン"のお店で、現在は全国に224店舗を展開しています。関東を中心にフランチャイズ展開を加速させようと、今回フランチャイズ・ショーにはじめて出展しました」

"こってり一筋"
「ありがたいことに『天下一品が大好きなんです』とお声がけいただくことも想像以上に多く、そういった方を中心に初日だけで150〜200枚の名刺を交換できました。確度の高い方も多く、肌感としては1割以上は商談まで前向きに進められそうです」
「中華そば天下一品」では名刺交換をした人の9割以上が法人ということで、法人をターゲットにしたフランチャイズ展開をしている本部はぜひ出展を検討してみてください。
お次は巨大ブースに加え、フードコートにも出展していて来場者の胃袋を満たしていた「おかやま工房 リエゾンプロジェクト」。こちらは、国産小麦100%・無添加生地の焼きたてパン屋さんの開業をサポートする、いわゆる"開業支援事業"です。

おかやま工房の代表取締役・河上祐隆さん
「リエゾンプロジェクトの特徴は、5日間の研修を受けていただくだけで、誰でも国産小麦100%・無添加の生地でおいしいパンが作れるようになること。フランチャイズではなく開業支援なので、ロイヤリティが必要ないのも特徴の1つです。14年前にプロジェクトをスタートし、これまで300店舗ほどの開業を支援してきました」


「おかやま工房 リエゾンプロジェクト」は通常のブースに加えてフードコートにも出展
フランチャイズ・ショーには過去にも出展したことがあるそうですが、これだけの巨大ブースを構えたのは今回がはじめて。その理由をこう語ってくれました。
「パン業界を盛り上げたいというのが大きな理由です。というのも、ここ最近は高級食パンやカレーパンなどの専門店が大きな盛り上がりを見せた一方、いまはブームも落ち着いて閉店が相次いでいるという報道も出ていますよね。パン業界に対してそういったネガティブな印象がついているように感じています。しかし我々はさまざまな種類のパンを販売し、いわゆる"街のパン屋"として40年以上にわたってずっと繁盛店を作り続けています。街のパン屋さんもどんどん減少しているので、これを機会に街のパン屋さんを増やし、パン業界を盛り上げたいと思って出展を決めました」

5日間の研修だけで誰でもおいしいパンを作れるようになるそう
"はやり物は廃り物"ということわざがあるように、流行したものの多くは遅かれ早かれ廃れてしまうもの。しかしパンは日常食であり、本来であれば「不況になっても売り上げが落ちるものではなく、ずっと安定経営をしていけるもの」と教えてくれました。それを証明するように、多くの来場者が「おかやま工房 リエゾンプロジェクト」のブースで足を止めて熱心に話を聞いている姿が印象的でした。
「私が昨日対応しただけでも、『契約したい』という法人が5社、契約見込みの法人が5社もいらっしゃいました。私以外にもスタッフが個々に対応していますので、初日だけで50〜60社は前向きな商談ができていると思います。来週は東京で説明会を開催したり、個別に事業説明の機会を設けたり。かなり忙しい日々を過ごしそうです」
会場内は本当に広く、1日うろうろしただけではすべては回れないほど。ジャンルも買取専門店から便利屋さん、教育系のフランチャイズなどさまざまです。ネットや雑誌では自分の興味のあるビジネスの情報しか得られない傾向にありますが、フランチャイズ・ショーなら会場内を歩き回っているだけで情報収集ができます。

「BRAND OFF 買取専門店」

「トライアングル」

「買取大吉」

「ベンリーコーポレーション」

「ハウスドゥ」

「スタジオコフレ」

美容ビジネスも多数出展「ミスエステ」

「ダイアナ」
教育系も学習塾からプログラミングスクールまで多種多様なフランチャイズ・代理店本部がブースを構えていましたが、なかでも取材班が興味を持ったのが「Hopscotch Montessori Schools」のブース。お子さんがいる方なら一度は聞いたことのある、モンテッソーリ教育をベースとした教育でスクール運営しているフランチャイズです。

「Hopscotch Montessori Schools」のCEO & Founder Iryna Drozdovskaさん
「モンテッソーリ教育は子どもを尊重した教育法です。弊社は2008年にウクライナのキーウで設立され、現在はウクライナに1校、ニューヨークに2校、カナダのトロントに1校と、世界中で4校のスクールを展開しています。次のステップとしてアジア市場を視野に入れたとき、日本人のファミリーから多くのポジティブなフィードバックをいただいたこともあり日本で展開したいと考えました」

「自分で学校を開きたい方、モンテッソーリ教育に興味のある方など、初日から多くの方にブースにお越しいただきました」
フランチャイズ・ショーの会場にブースを構えているのは、フランチャイズ・代理店本部だけではありません。チェーン店の集客サポートやDX支援ツールなどを提供する企業も数多く出展しています。およそ20社が出展するなかから、口コミサイトを一括管理できるツール「口コミコム」を手がけるmovにインタビューしました。いったいどういう会社なのでしょうか。

「mov」のマーケティング部サブマネージャー・谷宏行さん
「movでは店舗支援事業とインバウンド事業の大きく2つの事業を展開しています。今回フランチャイズ・ショーには店舗支援事業で提供している『口コミコム』のほうで出展しました。『口コミコム』は店舗集客支援ツールで、口コミサイトを一括で管理できるだけでなく、口コミサイトに寄せられるお客様の声を可視化・分析し、店舗の強みや課題などを発見できるのが特徴です」

口コミコムのキャッチフレーズは「口コミサイトを"もっと"売上に変える」
気になるのは、ブースに訪れた来場者の数。フランチャイズや代理店本部が多くを占める会場内において、店舗集客ツールを提供するmovは目標通りの集客ができているのでしょうか。
「想定していた倍以上の集客ができています。これまでにもさまざまな展示会に出展してきましたが、現時点では過去最高の効果が得られています。要因としては、飲食店や小売店を展開している来場者の方が多いからだと考えています。ほかの展示会にも飲食店や小売店を展開している来場者の方はいらっしゃいますが、フランチャイズ・ショーは思った以上にそういった方が多く、『口コミコム』というサービスに興味を持っていただいているんだと思います」
最後は「フランチャイズ・ショー2024」の会場に来ていた来場者に突撃インタビュー。来場した感想などをお聞きしました。

「スイーツ系大好き!」
最初に話を聞いたのは、東京都内で情報系の会社を経営するこちらの男性。これまでも情報収集目的で何度かフランチャイズ・ショーの会場に足を運んでいるそう。そんな彼が気になったビジネスとは──。
「いろいろ見て回りましたが、飲食関係が気になっています。なかでも、私自身が大好きなスイーツ系がいいですね。食事系だと中身、量、価格が伴ってはじめて人気になりますが、スイーツ系は多少価格が高くても急にトレンドになることもありますよね。長続きさせるのは簡単ではありませんが、そういった夢を見られるのはスイーツ系のような気がします」
確かに、最近ではSNSで急激に人気を獲得するスイーツも多く、一度人気が出たら大行列を作ることも珍しくありません。「フランチャイズ・ショー2024」の会場にはシュークリームやたい焼き、綿菓子などさまざまなスイーツ系フランチャイズが出展していました。一度に多くのブースを見て回れるのもフランチャイズ・ショーの魅力のひとつ。情報収集には打って付けといえます。

「皆さん元気でした!」
続いては、笑顔が素敵なこちらの男性。人材系の会社に勤めているということですが、事業の多角化を検討しているということでフランチャイズ・ショーに来たそうです。
「まだ検討段階なのですが、会社として事業の多角化を検討していてフランチャイズ・ショーに来ました。ほかの展示会も訪れたことはありますが、フランチャイズ・ショーは飲食関係のブースが多いこともあり、皆さんすごく元気で活気があって楽しい時間を過ごせました。多種多様なビジネスがあって歩いているだけでも学びになりましたが、なかでもラーメンのフランチャイズが多くて気になりました。会社に帰って検討したいと思います」

「付加価値をつける」
お次は、茨城県でアパレル系の企業を経営するこちらの男性。フランチャイズ・ショーには数えきれないほど足を運んでいるということですが、どんなビジネスが気になっているのでしょうか。
「レディースのブティックを運営しているのですが、ブティックの空いているスペースを利用して何かビジネスができないかと考えてフランチャイズ・ショーに来ました。どうせ家賃は払っているわけなので、そういったスペースにたとえばエステや脱毛などを併設することで付加価値をつけられたらいいですよね」
ノウハウがなくてもスタートできるのがフランチャイズのメリットのひとつです。既存の事業に付加価値をつけるのはもちろん、それをフックに集客につなげたい人には参考になる考え方だと感じました。

「新しいことを初めて知るのにもとても良い機会。続けて来たいです」
最後に話を聞いたのは、福井県から来たというこちらの女性。フランチャイズ・ショーには関東だけでなく、全国さまざまなところから多くの方が来場します。
「老舗のショッピングモールを運営している会社に勤めていて、近々フードコートを改装するということで新たに出店していただくフランチャイズチェーンのリサーチメインで来ました。あとは、新しいセキュリティなども導入していかないといけないので、セキュリティに関する情報収集も兼ねています。本当にいろいろなビジネスが出展しているので、新しいことを初めて知るのにも良い機会ですね」
今年も会場内が熱気に包まれた「フランチャイズ・ショー2024」。次回は10月17日(木)〜18日(金)の2日間、インテックス大阪で第4回目となる「フランチャイズ・ショー大阪2024」が開催予定です。今回、来場された方も来場できなかった方も、ぜひ、大阪開催の参加をお待ちしています。
また、2025年の東京開催は3月5日(水)〜7日(金)の3日間を予定しています。出展を検討している方は、「出展ご検討の方へ」をご覧ください。
【この記事を書いた人】
幸谷 亮(こうや・りょう)
株式会社Wordeal代表取締役。フランチャイズWEBリポートなど多くのWEB・紙媒体で執筆。前職はフランチャイズ本部の開発担当。