SUPER PENGUINによるブログです。展示会の準備状況や、新製品の紹介など最新情報をお届けします。
2024年10月28日/SUPER PENGUIN
第1回/展示会における木材廃棄量を「ゼロ」にする試み【スーパーペンギン】
スーパーペンギン、代表の竹村と申します。
今回の出展では、展示会における木材廃棄量をゼロにするための「展示会ブースの新構法」を試験設置いたします。
当社は、展示会ブースを専門にデザインする空間デザイン会社です。
ジャンルは問わず、毎週のように東京ビッグサイト・幕張メッセ・インテックス大阪・ポートメッセ名古屋など、日本全国の展示会場で展示会ブースをデザインし、設営会社様に製作していただいています。
今回のエコプロでは、当社として出展をいたします。
本出展でご提案したいのは、木工ブースの利点・良さはそのまま活かしつつ、木材廃棄量をゼロにするための新構法「再生板紙構法」です。ポイントは「材料の置き換え」。
これまで、展示会業界では木工ブースに代わるブース構築法として、システム部材や段ボールなど様々な素材が提案されてきました。もちろん、それも「あり」だと思います。
しかし、木材廃棄量をゼロにするためには、それだけでは足らない、と以前からずっと考え続けてきました。
〇ほとんどの木材を廃棄してしまう「木工ブース」
当社がデザインするブースのほとんどは「木工」によるブース。システム部材など、様々な構法がある中で木工ブースを中心に取り扱うのには様々な理由があります。その理由の1つが「寸法自由性」。ミリ単位で調節が可能な木工によるブースは、細かな部分のデザインを調整するのに適した構法となります。
しかし、木工ブースを取り扱う反面、展示会終了時の撤去時の光景には以前から頭を悩ませていました。木工ブースは、撤去時にはそのほとんどの木材をそのまま廃棄してしまうのです。
もちろん、できるだけ、使いまわしをすることを当社だけでなく様々な展示会関係会社は検討をしています。「リースパネル」と言われるものもそれですし、使える展示台などは保管しておいて別の展示会で再活用を検討します。しかし、それでも、まだまだ多くの木材をそのまま廃棄するという状況は大きくは変わりません。
設営会社の担当者にお聞きしたところ、肌感として8割は破棄しているだろうとのこと。
「木材廃棄量を削減する」
このことを目標にすることは環境配慮をする上でとても大切なことですが、木工ブースのニーズがある以上、根本的な解決にはならないのではないか、と以前から考えていました。
〇「木工」以外のブース構築法
現在の展示会業界では、システム部材によるブース、段ボールによるブースなど、「木工」以外のブースの可能性について様々に模索をされています。このことはもちろん私も全面的に大賛成で一切の否定をするつもりはありません。日本において(世界でも、ですが)最も多く使用されているのはオクタノルムです。この部材は、日本では「安く手軽にブースをつくる部材」としての側面が主に認識されてしまっていますが、実際にはかなりのデザイン性を実現できる部材です。日本国内でももっとデザイン面での広がりができればよいのに、と日頃感じています。
段ボールによるブースも同様です。防炎の関係で取り扱いには慎重な対応が必要ですが、デザイン次第では、一般的なブースイメージとは異なるブースデザインができる上に、使いまわしも可能であるため、これにも可能性があります。
〇木工ブースの利点となくならない理由
では、これらのブース構築法があるにも関わらず、なぜ木工ブースはなくならないのでしょうか。
その理由としてまず挙げられるのは「寸法自由性」と「デザインの実現性」にあると考えています。
木工の場合、ミリ単位での調整が可能です。ブースの使い勝手に合わせて微妙な調整ができるのは、ブース集客の戦略を考える上で、かなり有効な手法です。また、ブース形状や壁面グラフィックとのバランスなど、全体的なデザイン面において、コントロールにしやすさもあるかもしれません。
これ以外の現実的な問題として、それらの木工ブースを常に作り続けている木工職人の皆さんをはじめとする雇用の問題もあります。木工の職人さん、そしてブースに貼り付ける壁紙。これは展示会業界においては日本独自と言ってもよい構法ですが、これらの職人さんなど、木工ブースを実現するために関わっている様々な関係者の方々のことを考えると、「木工ブースを無くす」ということはあまりにも「非現実的」ことなのではないか、と日頃展示会場を歩いていて感じるのです。
このような状況の中で、「削減」を試みることは大切なことだけれども、何かもっと抜本的に解決できる、そんな方法があるのではないか、と常々会場内を歩きながら考えていました。
>>次回へ
展示会終了後には、ほとんどの木材はそのまま廃棄をされてしまいます。
ミリ単位の細かなデザインができる「寸法自由性」は木工ブースの利点の1つ。
このブログの出展者
【木工ブースの新構法の提案】展示会業界では、展示会終了後に多くの木材が廃棄されています。この廃棄量を削減するためには、「木工ブース」そのものを無くさなければいけませんが、現実的にそれは難しいと当社では考えています。今回提案する構法は、木工ブースの利点と製造体制をほぼ変えず、使用する素材だけを「置き換える」という「発想の転換」で、木材廃棄量を限りなくゼロに近づけることが大きな特徴です。
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