SUPER PENGUINによるブログです。展示会の準備状況や、新製品の紹介など最新情報をお届けします。
2024年11月18日/SUPER PENGUIN
第3回/「再生板紙」新構法での展示会ブース試作【スーパーペンギン】
>前回の続き。
スーパーペンギン代表の竹村です。
エコプロに向けての投稿、3回目。
木工ブースの廃棄量問題。その解決策として、「素材を置き換える」ことを思い浮かんだところまで話をしました。
これまで、木工ブースによる廃棄量を削減するために、木工ブース以外の構法が模索されてきました。
しかし、木工ブースにも利点はあり、現実的ではありません。
またこの木工ブースに携わっている様々な企業・職人さんも存在します。
展示会後の「使いまわし」などによってある程度の削減は見込めるものの、「ゼロ」にする、というのはかなりな非現実的な話。
そこで、木工ブースの「木工部分」、つまり木を「別の素材に置き換える」という発想であれば「廃棄量」を限りなくゼロに近づけることは可能なのではないか、それに思い当たります。
では、本当に「再生板紙」でブースを作れるのでしょうか。
もちろん、作ることは可能なのですが、今回の場合、段ボールのようにブースを組み立てるのではなく、木工ブースと同様に、「小割(木の棒)」と板(薄ベニヤ)によって、木工ブースと同様に加工・組み立てを行い、木工ブースと同じように壁紙を貼ろう、というもの。つまり、再生板紙を使って、木工と同じような作り方でブースができるのかどうか、という疑問があります。
まずは、やってみようということで事前に設営会社の工場で1小間分を組み立ててみることにしました。
3m×3m×H2.7mというサイズをまず作ってみます。
再生板紙の材料として、木の棒(小割)と同形状のものをまず準備しました。
つまり20㎜×30㎜の断面をもつ棒状の再生板紙(既に再生板棒、とでも言うべきでしょうか)、それと厚さ2.5㎜程度の薄い再生板紙を準備します。
これを木工パネルと同様に組立、それらを組み合わせてブースを構築します。
何とか、完成しました(写真参照)
出来上がりだけ見ると、なんとか行けそうな気がします。しかも意外に綺麗。
しかし、試験的に作ってみて、課題もたくさん見えてきました。
まず、再生板紙は紙の繊維をミルフィーユのように積層して圧縮しているので、一方向からはビスがある程度効くけど、横からだとビスが効かない。ビスを回し過ぎると空回りしてしまう、など。
また、現段階で、ですが、再生板紙の製造基本サイズがW400なので(木工の薄ベニヤはW900)作りが細かくなってしまう。
このような細かな気づきがたくさん出てきます。
そして、何よりも「重い」。
「紙だから軽いのでは??」と思われるかもしれませんが、圧縮された紙なので重量は木工よりも重くなるのです。そして、この重さはこの再生板紙に防炎処理を施している、ということも要因になっています。
次に、この再生板紙で作られたブースに、展示会で使用する「表具」いわゆる「経師紙」(壁紙)は貼付け可能なのか、という問題。これもやってみましたが、これは難なくクリア。
今回試験的に作ってみて、再生板紙を基本材料として「木工ブース(風)」のブースをつくる、という試み。
「行けそうだ」という実感が湧いてきました。
まだまだ課題がありますが、これは、今後ニーズが出てきて、「展示会ブース用の再生板紙」が製造されるようになってくれば解決できるものがほとんどだ、という感触も得ました。
展示会における木材廃棄量をゼロにする、という試み。
あながち、不可能、というわけでもなさそうです。
展示会業界における年間の木材廃棄量、いくらかご存じでしょうか?
ざっと計算してみました。
そうすると、低く見積もっても、年間2万トンです。
(2小間ブースの木材量を400キロとし、それを展示会の数、展示会場の数、展示会の開催数などで算出した数字)
もし、実現すれば、この2万トンという数字が軽減できるかと思うと、今後広がる価値のあるものだと言えます。
そして、その広がりにはできるだけいずれかの立場の方々の仕事を奪うことになってはいけない。
そんなスムーズな移行方法はないものか。
このような課題はありますが、まずは進むべき目標が見えた、今はそのように感じています。
工場での試作。再生板紙にて、まずは1小間サイズを試験製作。
木工ブースと同様の方法で製作。
このブログの出展者
【木工ブースの新構法の提案】展示会業界では、展示会終了後に多くの木材が廃棄されています。この廃棄量を削減するためには、「木工ブース」そのものを無くさなければいけませんが、現実的にそれは難しいと当社では考えています。今回提案する構法は、木工ブースの利点と製造体制をほぼ変えず、使用する素材だけを「置き換える」という「発想の転換」で、木材廃棄量を限りなくゼロに近づけることが大きな特徴です。
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