「2世帯住宅ならでは」の防犯弱点を実地調査。最大の問題は、「裏手→親世帯屋根→子世帯2階窓」という、「前代未聞の侵入ルート」だった!
[ 2010.01.13 ]
最新設備・人通りあり・ツーロックの「2世帯住宅」の、「意外な弱点」とは!?
今回防犯診断にうかがった富田さん(仮名)のお宅は、住宅地の角地に立地する2世帯住宅。玄関から水回りに至るまで設備はすべて別々で、平屋の親世帯用住居に富田さんのお母様が、2階建ての子世帯用住居には富田さんのご家族3人が住む。
隣り合う住戸は、錠のない扉1枚を隔てているだけ。互いに自由に行き来できる。
周辺は、住宅地とはいってもバス通りや商店が近いこともあって、前を通る2本の道路はそれなりに人通りがある。しかも、完成からまだ1年経ってない建物だけに、開口部を守るドアや窓の設備は最新式。同行した専門家、セコムIS研究所の甘利康文氏は、「通りに接した面は問題なさそうですね」と、第一印象を語る。

建ってまだ1年経たない住宅だけに、建具なども最新式でしっかりできている。
たとえばサッシにはこのようにCPマーク(上部の緑色のステッカー)が付いている。
CPマークは、「一定の防犯性能を持った製品」に認定される。
サッシの場合、サッシを壊して侵入する手口に対するもの。
窓破りについては、ガラスのほうのCPになるので、また別だ
(防犯ガラスのCP製品などであれば、ガラス面にステッカーが貼ってある)。
元々この場所は、富田さんの実家。「建て替えの際に2世帯住宅に」という、よくあるパターン。周囲の治安や状況は、よくわかっている。そのせいか、富田さんは、家を建てるにあたって、とりたてて防犯上の対策は講じていない。注文住宅として、設計施工は工務店に頼んでいる。「ホームセキュリティシステムを取り入れようかという話も出ましたが、見積もりを取るまでは行きませんでした」(富田さん)。
しかしお母様の話では、周辺ではそれなりに空き巣被害が出ているという。それに富田さん自身も、いざ完成して住んでみると、気に掛かる点が出てきた。
「隣家との境が塀で、人の目が届きません。それが気になる、と母が言い出しまして......」と富田さん。たしかに、隣家と向き合う面の一方は、おとなの背丈ほどの塀で隔てられている。塀沿いは、親世帯用玄関までのアプローチ。奥に入ると、玄関に行き着く。
この記事を共有する

- 執筆者:
-
「SAFETY JAPAN」(http://www.nikkeibp.co.jp/sj/)は、日経BP社が発信する、安全・安心・セキュリティをテーマにした日本最大級の総合情報ポータルです。「住まい」「生活防御」「家庭・食品の安全」に関するコラムのほか、製品情報・ノウハウ満載のコーナーも好評。安全・安心・セキュリティ、防犯・防災に関する製品やサービス情報が満載です。
バックナンバー
- センサーライトにカメラで監視、でも泥棒の侵入が携帯電話に"生中継"されたところでどうする? ──けん制だけではダメ、「モデルハウスのような家」に物理的な防犯対策を伝授する [ 2012.03.27 ]
- 防犯意識した「ハリネズミ注文住宅」+「ホームセキュリティ」に「アナ」はないのか? ――意外な弱点はなんと「排水パイプ」 [ 2012.02.28 ]
- 新築なのに「防犯貧弱」。劇的改善を狙う ――「いちばん危ない窓」にはシャッターがいいのか? 面格子か? その「結論」 [ 2012.01.25 ]
- 「泥棒やりたい放題」の家。――「人目なし」「共働き日中不在」「電信柱からベランダにこんにちは」三重苦を、どうやって対策すべきか [ 2011.12.14 ]
- 「デザイン重視」に惚れて購入した中古住宅。「デザイン重視」=「泥棒に弱い」法則を跳ね返す「防犯対策」を、どうやって見つけたのか [ 2011.12.05 ]