連載コラム

「カギの学校」に通っていたご主人すら「穴だらけ」と認める、築25年の店舗兼住宅。「徹底した低コスト」で防犯性能を高める「ノウハウ」を全部書く!

[ 2010.04.21 ]

「防犯穴だらけ」の家を、どうやって低コストで強化していくのか

「狙おうと思えば、穴だらけの造りなんですよ。特に1階の裏はね......」。桑田さん(仮名)は、ご自宅の防犯診断に訪れた取材陣を前にこう嘆く。「穴だらけ」とは、どんな造りなのか――。

 北関東の鉄道駅近く。かつては娯楽施設もあって、地元の人でにぎわったであろう駅前通りの一角に、桑田さんご夫婦の住む3階建て店舗併用住宅はある。

 左隣にある2階建ての店舗併用住宅は居住者はいるものの、もはや営業はしていない様子。右隣にある2階建ての家屋は空き家になっている。

 桑田さんご夫婦の住むビル1階は、店舗スペース。かつては父上が店を営んでいた。2階は、表通り側の半分が貸事務所スペースで、残り半分が居住スペース。2階居住スペースと内階段でつながる3階は、まるまる居住スペースとして造られている。

 築25年であり、当時の社会の防犯意識を反映しており、防犯に関しては「ほとんど考えられていない造り」と言っていい。それが普通だったのだ。

 しかし時代は変化する。実際桑田さんも、1階店舗前の自動販売機から、深夜に釣り銭を盗まれたことがある。

 同行した専門家、セコムIS研究所の甘利康文氏によれば、北関東は、「平均的には」泥棒被害が目立つ地域という。

 いま1階の店舗スペースでは、桑田さんが事業を起こそうと準備中。普段は閉めたままだ。2階の貸事務所スペースは、起業の主体になる法人用のスペースとして桑田さん自身が利用する。ご夫婦は、居住空間のうち3階で暮らす。

 1階の駅前通りに面した出入り口はふたつ。ひとつは店舗用出入り口。よくある店舗用シャッターが付く。あとは、脇の少し奥まった場所の玄関ドア。

 玄関開けて階段を登ると、2階の貸事務所や居住スペースに通じる造りだ。

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