「1か月で2回も泥棒が入った家」。「味を占めた泥棒の再訪」が疑われる住宅の防犯弱点を調べてみると......!?
[ 2010.10.13 ]
取材直前、2度も泥棒被害に!
わずか1か月の間に立て続けに2度も泥棒に入られたら、悟りの境地に達しているはずの僧侶といえども、さすがに気が気ではないだろう。今回防犯診断に訪れたのは、400年余の長い歴史を持つお寺さんだ。広大な敷地内に、本殿と住居としても使用している客殿と離れが点在している。また、本殿と客殿は間に扉のある通路でつながっている。
ご本尊を置く本殿以外のふたつの建物には、僧侶である日高さん(仮名)のご家族、お母様と妹さんとがそれぞれ暮らす。
周囲が取り立てて物騒というわけではない。
診断を担当する専門家、セコムIS研究所の甘利康文氏によれば、市内の泥棒認知件数は多いものの、それは市域が大きいから。世帯数に対する割合で見ると、必ずしも多くはない。日高さんの寺でも過去に泥棒被害はあったが、それはいわゆるさい銭泥棒の類くらいだった。
それが取材直前に2度にわたって泥棒被害に遭ったのだから、日高さんが驚くのも無理はない。それも、泥棒が入り、心配になって本コーナーの防犯診断に応募、取材が決まって訪れる直前に2度目の被害に遭ったというのだから、恐ろしい。この連載でもいろいろ泥棒にやられたお宅を見てきたが、取材前のわずかな時間で狙われたケースは初めてだ。
調べてみるともっとも、寺はもともと泥棒に狙われる危険度の高い建物と言えるようだ。甘利氏は「寺はまず、墓参りだの趣味の撮影だの、不特定多数の誰が入ってもあまり怪しまれない環境です。たとえ周りに人が居ようとも、不審者を気にする「警戒の目」にはなりにくいということです。泥棒は、寺の関係者の目だけを気にかければ済むのです」と指摘する。

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