連載コラム

一度に2軒空き巣が入ったマンション。駅前立地は防犯に有利か不利か? ――事件後の防犯対策を診断してみたら!?

[ 2011.04.18 ]

2軒「同時泥棒」に遭ったマンションの防犯性を探る

 カン、カン、カン、カン......。踏み切りの警報器の鳴り響く音。間もなくゴーッと電車の通過音が聞こえてくる。大阪近郊のとある駅前に立地する地上8階建ての分譲マンション。このマンションに完成当時から住む西岡さん(仮名)は、この「音」が犯罪の隠れミノになりはしないかとの不安もあって、防犯診断を受けることに決めた。

 入居当時はひとり暮らしだったこともあって、利便性を第一に考え、このマンションを購入。「通勤の便がいいし、実家との間も行き来しやすいので、両親に何かあったとき安心ではないかと考えました。それに間取りも気に入ったし」と西岡さん。

 ところが間もなく結婚し子どもが生まれると、利便性の高い駅前に建つマンションの問題点が、逆に気に掛かるようになってきた。

 居住階でエレベーターを降りると、住戸は正面と左右に3つだけ。踏み切りや電車などにぎやかな建物外に対し、内部はひっそりと静まり返っている。悪事を働こうとする輩には、たしかに好都合かもしれない。

 しかも築後10年強のマンションは、とりたてて防犯を意識してはいない造り。

 実際、ある階では、隣り合う2戸が空き巣に玄関錠を破られて侵入された過去がある。特殊な道具を玄関のカギ穴に差し込んで開ける「ピッキング」らしい。この事件を機に、管理組合としても西岡さん個人としても、防犯性を高めようといくつかの対策に乗り出した。

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