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連載コラム

<第3回> プロの目で、環境に適合した監視セキュリティの「目(カメラ)」を提案 【パナソニック システムソリューションズ ジャパン 佐野健二氏/荊尾健二氏】

[ 2009年3月16日 ]

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
営業本部商品マーケティングセンター AV&Sグループ 商品営業チーム 主事
総合防犯設備士 第02-0066号
佐野 健二 氏

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
営業本部商品マーケティングセンター AV&Sグループ 事業開発チーム 主事
総合防犯設備士 第02-0065号
荊尾(かたらお) 健二 氏

チームで総合防犯設備士・防犯設備士の資格取得に挑戦

パナソニック システムソリューションズ ジャパン 佐野 健二 氏
パナソニック システムソリューションズ ジャパン
佐野 健二 氏

パナソニック システムソリューションズ ジャパン(以下、PSSJ)には、従来の松下通信工業時代から営業部門内にセキュリティに特化したチームがあり、その部署全体で総合防犯設備士や防犯設備士の資格取得に挑戦したのが興味を持つきっかけであり、現在にいたった経緯であると佐野・荊尾両氏は当時を振り返る。

両氏とも総合防犯設備士の第二期生で、佐野氏は防犯設備士を取得してから3年後に総合防犯設備士にステップアップしているが、荊尾氏は、防犯設備士を経ずに、いきなり総合防犯設備士の資格を取得したという、特異な経歴の持ち主だ。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン 荊尾 健二 氏
パナソニック システムソリューションズ ジャパン
荊尾 健二 氏

当時は、警察庁所管の資格として、優良マンション制度の認定をする人材を育成するといった目的もあったようで、資格取得が仕事上で生かせると思ったのが最も大きな動機になっているという。また、ユーザーへの提案には不可欠な資格ではないかという会社としての姿勢も、組織単位での取得につながっていたようだ。

専門知識と広い視野での提案が安心感につながる

資格取得による際だった効果はなかったと両氏は口を揃えるが、システム構築をする上で、押さえなければならないカメラやセンサー設置のポイントなど、基礎的な判断が比較的容易にできるようになった点は、ひとつの表れになっているといえよう。

PSSJは、セキュリティの中でもカメラやレコーダーなどの端末機器の販売が中心であり、それをシステムの中にどのように配置していくかが重要になってくる。
「(パナソニックグループの中の)営業部門であるため、当社のセキュリティ機材を提案していただけるパートナーのフォローや、ユーザーに提案していくための仕事を行っていますので、総合防犯設備士の資格が提案を裏打ちする安心感につながっているようです」と佐野氏が語るように、資格によって提案の安心感や、ユーザーにとっての強い味方というイメージが持たれるのではないだろうか。

一方の荊尾氏は、「防犯について学んだことで、視野が広がったと感じています。カメラだけの知識であったものが、防犯というものの一つがカメラであるという認識にたどり着き、運用上のポリシーや守るべきものの切り分け、どのレベルまでセキュリティが必要かなどをユーザーに意識させないと、ハードウエアの導入だけでは意味がないということを学ぶことができました」と語り、その幅広い知識を商品企画に生かしていきたいという。

また、ユーザーの目的やセキュリティ内容をヒアリングする時に総合防犯設備士のスキルが役立つだけでなく、提案も段階的に説明できるようになり、わかりやすいという評価を得ることもあると両氏は語っている。

高精細・高解像度カメラで、詳細な状況判断

カメラとレコーダを一括管理できるオペレーション環境
カメラとレコーダを一括管理できるオペレーション環境

PSSJには、「i-proシリーズ」というネットワークカメラがある。
デビューは3年前だが、本年3月開催のSECURITY SHOW 2009でも3メガピクセルの高精細・高解像度のカメラが新時代のカメラとして展示されていた。

現在、タイプとしてはアナログカメラの方が導入数は多いが、伸び率ではネットワークカメラの方が断然高くなっているという。両方のカメラを用意しており、ユーザーの環境や用途に合わせて最適なカメラ機器とその周辺機器を提案できるのが同社の強みでもある。

カメラとレコーダを一括管理できるオペレーション環境
より詳細な状況判断ができる、
高精細3メガピクセルCCD

ここで重要なのは、「何を守りたいのか」「セキュリティレベルをどこまで高めるか」だ。それを引き出すことが大きなポイントで、証拠性の高さを求める環境では圧倒的にi-proが選ばれるケースが高いという。セキュリティレベルが高い銀行などが、画質優先で証拠性を求める部分にi-proを採用しているのは、こういった理由からだ。

カメラとレコーダを一括管理できるオペレーション環境
プログレッシブスキャンCCDで、
くっきり、はっきりした画像を実現

ここでも、目的・ハードウエア・ソフトウエアと総合的なシステム構築をする際に、総合防犯設備士の広い知識が役立っているという。「総合防犯設備士としての知識をベースにした観点・視点でユーザーに提案するのは重要ですし、そのための知識も必要です」と両氏も語っている。

また同社には、映像セキュリティの分野では撮る(カメラ)から貯める(レコーダー)に至るシステム構築に必要な各コンポーネントをアナログ、ネットワーク対応それぞれでラインアップしており、お客様のニーズにより最適な組み合わせで提案できる素地がある。これは、環境によってアナログとデジタルのシステムを使い分けることができ、ユーザーにとって最大限の安心感をもたらす強みにもなっている。

活躍の場所を広げられる資格

総合防犯設備士は、システム提案だけが最終的な目的できではないと考えているという両氏は、地域防犯への参加を訴える。本来、その目的があったようだが、現状の社会を見ると、その必要性が高まっているということだろう。

また、ユーザーの目的意識と環境が重要で、それに気づいてもらうのも仕事であると考えている両氏は、機器導入後のサポートやユーザーの運用相談も、的確で漏れのないセキュリティ実現のためには重要だと、口を揃える。 (終)

セキュリティ事情最前線 〜総合防犯設備士に聞く

【インタビュアー】西山 恵造(有限会社 センス・アンド・フォース 代表)
オーディオ・ビデオ機器、計測制御機器、コンピュータ周辺機器などを製造販売する電気機器メーカーの宣伝部にコピーライターとして勤務。計測制御機器やコンピュータ機器に関するパンフレット、広告等のコピーを制作する際に接した、産業機器関連に興味を持つ。1995年に独立後も、IT関連と産業機器関連のコピーおよび原稿制作等に関わりを持ち、2005〜2006年には「震災時帰宅支援マップ」(昭文社刊)の原稿制作にも携わる。セキュリティ分野では、ネットワークセキュリティと防犯のいずれにも携わっており、2007年からはセキュリティ雑誌への記事掲載も担当した。現在、防犯だけでなく防災にも興味を持ち、2008年に「防災士」と「防犯設備士」の資格を取得。

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