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連載コラム

第19回「お台場にもあった! ペット天国」〜うちの子と、いつも一緒にいたい〜! ニーズに応えて成長中。ペット、ペットグッズ、ペット写真館のコラボレーション「SUNWALK」

[ 2005年7月1日 ]

●人気スポットお台場にも、ペット族のパラダイスがあった!
 夏には某テレビ局のイベントもあり、いちだんと人出の増すお台場は、普段から人気のスポットである。若者やファミリーが多いだろうことは予測できていたが、この「SUNWALK」というショッピングモールには、ペットを連れたペット族が集っているというので見に行ってみた。

 なにしろ、この「SUNWALK」には、ペットショップやかわいいペットグッズがいっぱいのショップ「ペットシティー」、ペットの写真を撮ってくれる写真館「スタジオわんわんアリス」などが集結しているのだ。「うちの子(ペット)のためなら」と、お財布のひもを緩めまくってしまう人達にはたまんない! ゾーンを形成している。もちろん「SUNWALK」の中でも、この一画だけは空気が違っている。リードをつけてはいるものの、ペット連れのお客さんがいっぱいだ。

 実はペットに関しては、今ひとつ知識も実感もない私。今回は、5匹の猫を家で飼っているという、ペット大好きな友人に解説をしてもらいながら、この異次元空間を探索してみることにした。

 


●ペットショップって、なんだかせつない!

 まずは、「ペットがかわいい!」という気分を味わってみようと、ペットショップをのぞいてみる。いるいる、CMでおなじみの目をうるませたワンちゃん、スヌーピーと同じ種類の犬、101匹わんちゃんに出てくるダルメシアンなどなど。確かに、かわいいといえば、かわいいのだが、値段は決してかわいくはないぞ。10万円以下なんて、ありゃしない。・・・ってことは、犬を2匹飼っているお隣さんは、けっこうリッチなんだなぁ〜と、ふとため息をついたりして。

 ナビを務めてくれている友人は「この子犬、種類としてはかなりお安くなってるわよ。このまま売れないと大人になってしまうけど、でも小型犬だからいいのかなぁ」と言う。また「これは最近、とても人気なのよ」と教えてくれたのは、体毛がほとんどない犬。生まれたてのハムスターが大きくなったようなその容貌は、私には「かわいい」とは思えなかったのだが、「毛がないから、家の中で飼っても掃除が楽でしょ。だから、人気みたいよ」という解説を聞くと、あ〜、なるほどと納得。私のようにズボラでありながら、それでもペットは飼いたい! って人が増えてるんだろうなあ〜と思うと、なんだかちょっとコワイ気がする。

 やさしい飼い主が現れるのを、狭いケースの中で待っているペットくんたちだが、飼ってもらって幸せになれるという保証はないものねえ。ちょっと、せつない気分になった。


●子どもよりペット! 少子化ニッポンの未来がここにある。

 さて、「ペットシティー」のペット用品などに目を移すと、ペットを飼っている人は、こんなにもペットにお金を使っているのか! と驚かされる。飼う以上は必需品と思われるリードやキャリーなどはわかるし、犬の歯がためなども、まだわかる。しかし、犬の外出用の靴だの、靴下だの、ヘアゴム(これ、絶対人間のものと共用だし!)、お洋服はそりゃもう様々なデザインが! 初夏に行ったもんだから、浴衣まであったぞ! 犬の浴衣だよ! 野球のユニフォームみたいなのとか、いわゆるコスプレ? みたいな服もいろいろ揃っていた。確かに、かわいいし、おもしろい。だけど、着るのは犬だよ〜。やっぱり私には理解できない世界である。ナビ役の友人も猫好きではあるが、すべて雑種の拾い猫を育てているという人なので、このグッズの充実ぶりには苦笑していた。


 まあ、このペットグッズのいたれりつくせりぶりはすごい! 見たことのない人には想像を絶する世界に違いない。いわゆる子ども服、子どもグッズのショップに類似しているのだが、どうも子ども関連商品よりも品数が多いし、単価が高い気がするのだ。今は子ども服なら、一部のブランド物以外はかなり安い。「子どもはどうせ汚す。サイズが変わるから高いものはもったいない」など、母たちも賢く安いもので乗り切る人が増えているのが子ども服だ。

 しかし、ペットは違う。子ども服よりも割高なものでも、「かわい〜」の一言で買ってしまうというから理解不能だ。少子化ニッポンでは「そりゃあ、子ども業界よりペット業界のほうが有望だわな」と、ここを見ているとよくわかる。

 おもしろかったのは、ペットフードのコーナー。とにかく種類が多いのだが、「成長期」「シニア期」で違うのだ。また、添加物が入ってるかどうかなどで、お値段もかなり違ってくる。ペットの体にやさしい自然派のペットフードは「プレミアムフード」などと言われていて、お値段も高め。だが、「うちの子(犬だよ!)にはいいものを食べさせたい」という飼い主さんには人気なのだそう。

 店の一角には、ペット用の食事、ケーキなどを置いているカフェもあった。ケーキは「人間も食べられる」と表示してあったが、人間用としてはあまりおいしくはない。人間のケーキのように甘いのはペットの体にはよくないのだそうだ。ふぅん。


●ここまできたっ! ペット写真城「スタジオわんわんアリス」のいたれりつくせり

 ペットシティーの隣には、「スタジオわんわんアリス」がある。子どもの七五三などでお世話になったことがある人も多いだろう「スタジオアリス」だが、ここはそのペットバージョン。人間同様、ここでは無料でペットの衣装も貸してくれる。ウェディングドレスやらハッピなど「ええ〜、これをペットが?」という衣装が並んでいる。ペットの写真ってどうよ? と思っていたが、店頭に飾ってある多くの写真を見ると、確かにかわいい! ああ、そりゃわが子(犬ね!)がいたら、うちもこういうの撮りたい! って思うだろうなあ、という気持ちがわかる気がした。

 


 この店の、カメラマンを務めている女性は猫を飼っているそうで、この日は撮影テストのために職場へ猫を連れてきていた。話を聞いたとき、ちょうどお客さんがいなかったので、猫ちゃんはスタジオ内でくつろいでいた。ペット連れ出勤なんてけしからん! ではなく、お客さんもペット好きなのだから、この猫ちゃんがいることで話が弾んだりするのだという。私が行ったときも、連れの友人が大の猫好きなので、猫もカメラマンもすっかり打ち解けてくれたもの。これが、ペットを介したコミュニケーションというものだと実感した。

 「スタジオわんわんアリス」では、犬、猫以外のペットの撮影も引き受けているが、珍しかったものとしてはカメレオンもいたそうだ。撮った写真は、お見合い写真のようにきちんとした台紙付きのアルバムにする人もいれば、キーホルダーやマウスパッド、携帯ストラップ、バッグ・・・などなど、様々に加工する人もいる。

 大事なペットをきれいにかわいく撮影してもらって、そのかわいい姿を身につけられるグッズにする・・・。なるほどねぇ。私だって若いころの恋人や、わが子に対してならそういうノリってあったよな、わからないでもない。

 で、今のところその対象が犬や猫にいってないだけ・・・なのかな。そのうち、ワンコに入れあげるようになるのかな〜、想像つかないけど。

 でも、これだけペット業界に盛り上がりがきているということは、やはりそこにはペットを飼っている人にしかわからない喜びが溢れているんだろうなあ。まだまだ、この業界は注目し続けなきゃ、と確信したお台場探検であった。

今どき主婦のShopウォッチ
執筆者:堤 香苗

株式会社キャリア・マム代表取締役。1964年、兵庫県神戸市生まれ。早稲田大学第一文学部・演劇専攻卒業。
大学時代よりテレビ、ラジオのパーソナリティー等をつとめ、フリーアナウンサーとして活躍。結婚、出産後、子育ての経験を生かした仕事を志し、1995年4月、育児サークルPAO(キャリア・マムの前身)を設立。その後、ママの社会参加の機会を積極的に創出する活動母体として、「ママの元気と笑顔」を合言葉に、『キャリア・マム』を設立。現在、コーディネーターとして、主婦や育児中の女性、起業を目指す人へのアドバイスや、「女性の起業」「在宅ワーク」「ITビジネス」等のテーマで講演も行う。2007年1月「おしゃべり力〜主婦のホンネが常識を変える!〜」、5月「ヒット商品はこうしてできる!売れるマーケティングのしかけ」を出版。

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