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連載コラム

小型双方向無線タグ開発 〜9mm以下の薄型、ブザーと兼用

[ 2009年9月15日 ]

PC盗難対策として発売 <デュプロ>

 小型双方向無線タグ開発 9mm以下の薄型、ブザーと兼用<デュプロ>

デュプロ(東京都豊島区、窓口:IT機器グループ)は、厚さ9mm以下の双方向通信可能なアクティブタグを開発。年末に発売予定。今月開催の国内の展示会では、参考出展として初披露する。

同社では、これまでパートナー企業との提携などにより、パッシブタグなどを手掛けたケースはあったが、顧客企業がPC盗難対策を検討する過程で、アクティブタグに着目。万引き防止対策などでも用いられるアクティブタグだが、単方向タイプが大半を占めるのが実情。単方向タイプの場合、ある程度エリアを限定することはできるが、具体的位置の特定が困難といった課題があった。

そこで同社では、具体的位置を特定可能な双方向無線タグとして、開発をスタート。厚さは双方向無線タグでは、市場で最も薄い9mm以下を実現。不正持ち出しなどの際、タグブザーが発報する仕組みも取り入れたが、現在「ブザーと兼用はほとんどない」(金子直人IT機器グループリーダー)。課題とされる電池寿命についても、消費電力を低減する部品などを用いることで、ボタン型電池で約一年半程度双方向通信可能な長寿命化を実現。電池残量が少なくなった場合は通報する。無線タグは2.4MHzの独自プロトコル。通信距離半径は、最大20~30mを確保。無線アンテナ/中継器/ホストは、ZigBeeプロトコルのモジュール設計を採用した。

情報漏洩対策として、メディアには暗号化対策などを施すケースが多いものの、PC本体には、特別な対策をしていないことも多く、PCの盗難事例も散見されるなど、情報漏洩ルートとして懸念材料となっている。双方向無線アクティブタグを用いることで、セキュリティ性の高いPC管理システムを具体化。PCにタグを貼り付けることで、無線タグに対して、エリア内のPC状況を定期的にチェック。何らかの理由で、PCを会議室などへ持ち出す際などの管理も実施可能。PCを持ち出す場合は、Web上で持ち出し申請、許可を得ることが必要。万一、申請なく社外へ持ち出そうとしても、出入り口付近に設置したアンテナに接近した際、音とブザー、コマンドが上がるため、持ち出しを迅速にアプリケーション側で確認可能。カバンの中などにPCを隠した場合でも、管理者が任意でブザーを鳴らすことで、所在地特定ができる。また、タグを剥がした場合もタグブザーが発報。その旨を伝えるコマンドも上がり、センター側オペレーター対応の24時間体制で管理可能な無線タグシステムとした。三点測量を行うことで、数m単位でのPCロケーション管理にも対応。Webシステム上で運用可能なパッケージ化も予定。PC以外の物品資産管理としても応用できる。今後、他用途での運用も視野に入れる。

(2009年9月10日発行号より)

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