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連載コラム

ハンドヘルドパッシブ型ミリ波検査器「AllClear」<米・ブリジョーイメージングシステム社>

[ 2011年7月19日 ]

ブリジョー・ジャパンが本邦初公開、販売攻勢へ

 米・ブリジョーイメージングシステム社(フロリダ州)は、小型・軽量で操作も簡単なパッシブ型ミリ波技術を搭載したポータブル型ハンドヘルドスクリーニング「AllClear」を開発、先程、製品を販売、保守メンテナンスするブリジョー・ジャパン(東京都千代田区丸の内1-8-3、隅谷典久社長、TEL 03-6269-3452)に本社からアジア・南アメリカ担当のJared Laskeyマネージングディレクター(本社社長の子息)が駆けつけ、本邦初公開した。今後、空港、鉄道をはじめ、重要施設向けを中心に販売攻勢をかける。

 本邦初公開した「AllClear」(467×90×72mm、680g)は、ハンディタイプのポータブル型スクリーニング器で、従来器の様に場所をとらず、しかも操作も簡単な小型、軽量が最大の特長。バッテリー駆動で16時間稼働。しかも、人体の影響や健康被害がなく、高い耐久性を誇る。また、使い方も簡単で、スイッチを入れフロアに向けゼロクリアを行った後、検査対象に向け、本器に搭載した7つのセンサ面を水平に15cm程離して宛てるだけで金属探知器では検出できない非金属、液体、紙幣、粉体等の隠匿物を検出する。実際、服装内に紙幣をはじめ、携帯電話、プラスチック爆弾を模した粘土やカッターなどを隠匿し、スクリーニングすると隠匿物を検出したセンサ位置の裏側にあるランプが青く光り、隠匿場所を表示した。フル充電で16時間の稼働が可能なほか、3時間充電で7~8時間の稼働が可能。

 オープンプライスだが、同社では固定式パッシブ型ミリ波ボディスキャナー「SafeScreen」のおよそ20分の一(100万円超)を想定。空港・エアラインをはじめ、鉄道、港湾、税関、データセンター、刑務所など重要施設向けに販売していく方針。また、4つのセンサを搭載する、より低コスト・小型化タイプの製品開発も計画中のほか、センサカバー搭載などユーザーの要望を取り入れた改良も検討していく。なお、同器はTSA(米国運輸保安局)ラボで現在テスト中。

 同社の主力製品であるボディスキャナー「SafeScreen」は、両腕を上げた状態で左回りに90度づつ回転し、4回のスキャンで終了、検査完了まで僅か約8秒。また、本体横のモニターで、人としか判断できない画像の一部に、隠し持ったモノが映し出される仕組みを採用、安全なパッシブ型で健康への配慮、更に検査結果はボディーラインが見えない形でしか表現しないことで搭乗者のプライバシーを保護できる等が特長。既に米空港で300台が稼働しているほか、更に300台が導入待ちという。

 金属探知機等で検知できない爆発物等を検知するボディスキャナーが欧米の空港で導入され、日本でも昨年、成田国際空港で実証実験を行い、結果、ガイドライン策定による2次検査での導入が示唆されただけに、今回の小型・軽量、かつ低コストのパッシブ型ミリ波技術を搭載したポータブル型ハンドヘルドスクリーニングの開発は導入機運に拍車が掛かるか注目される。

(2011年7月10日発行号より)

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