日経メッセ > SECURITY SHOW > 連載コラム > 「セキュリティ産業新聞」最新号より > 「自動化ゲート」登録者来年末迄に累計25万人を<法務省(入国管理局)>

連載コラム

「自動化ゲート」登録者来年末迄に累計25万人を<法務省(入国管理局)>

[ 2010年10月1日 ]

円滑な審査に重点、機械化の恩恵で

 法務省(入国管理局)は、出国・帰国時に専用レーンが利用できる「自動化ゲート」の登録人数を2011年末までに25万人まで拡大する方針。これまで同様、ホームページや空港の出国審査エリアでのチラシ配布により広報していくほか、海外渡航が多い企業などへの"出前登録"も更に拡大していく。自動化ゲートの利用により、頻繁に渡航する方の利便性が大幅に向上するほか、入国審査官による円滑かつ厳格な審査を行うことが狙い。

 そこで、入国管理局入国在留課の浅井祥子・出入国審査係長に、同施策の経緯や狙い等を聞いた。

―自動化ゲート導入の趣旨や特長は。

 自動化ゲートは、あらかじめ利用希望者登録を行った日本人及び一定の要件を満たす外国人について出入国審査待ち時間を短縮すること等を目的として入国審査官から出帰国証印や上陸許可証印を受けることなく同ゲートを通過することにより出入国手続きを完了するというものです。

 導入の経緯は、出入国管理行政に対して、好ましくない外国人の入国を確実に阻止する厳格な出入国審査とともに、円滑かつ迅速な出入国審査の実現が求められており、それに応える方法として平成19年11月に成田空港に導入しました。

 自動化ゲートの使用方法は非常に簡単であり、(1)自動化ゲートのタッチパネルで『パスポート』か『利用者登録』を選択、(2)端末でパスポートを読み取り、(3)利用希望者登録時に指紋を提供した指(原則として人差し指)の指紋照合を行うといった、3ステップで、手続きが完了し、ゲートが開きます。この間、僅か20~30秒であり、自動化によるスムーズで便利な出入国手続きを実現しています。これにより、海外に行かれる旅行添乗員やビジネスマンの出入国手続きに係る待ち時間が短縮でき利便性が大幅に向上します。また、自動化ゲートではスタンプ(証印)を押さないため、パスポート増補(パスポートのページを増やすこと)の手間と費用が削減できるメリットもあります。もし、スタンプ(証印)が必要な場合は入国審査官に申し出て頂ければ、押印することも可能です。

―空港における自動化ゲートの設置数、及び利用実績は。

 平成19年(11月)から導入を開始し、成田空港は第1ターミナル(南・北)、第2ターミナル(R・L)の各出国審査場・上陸審査場にそれぞれ1ゲート、計8箇所、関西空港は北及び南ウイングの出国審査場・上陸審査場にそれぞれ1ゲート、計4箇所、また中部空港では各出国審査場・上陸審査場に各1ゲート、計2箇所に設置しており、利用頂いています。本年10月21日(予定)からは羽田空港でも運用開始します。また、開始から2年半経過した8月末時点で約14万人の方々に登録利用頂いています。入国管理局としては、空港で出入国手続きを受ける方々の利便性向上につながるため、更に多くの方々に登録して頂きたいと期待します。

―利用者登録拡大のための施策は。

 法務省(入国管理局)としては、自動化ゲート利用希望者が多数見込まれる商社等企業に入国管理局職員(現在は東京、大阪、名古屋圏内)が出向き、自動化ゲート利用希望者登録を行う"出張利用希望者登録"(無料)を展開しています。概ね20名以上の方が登録を希望される法人・団体が対象です。これまでも外資系企業、金融関係企業などに出張し、登録を行わせていただき、好評を得ています。

 また、8月4日には東京入国管理局成田空港支局が出発ロビーで出国手続き前の方々に自動化ゲートを御紹介し、その場で利用登録するキャンペーンを行いました。

 『こんなシステムがあるとは知りませんでした』と、早速登録していただいた方もあるなど概ね好評でしたが、まだまだ周知不足であることも再認識させられました。  

 また、法務省(入国管理局)のホームページで紹介するほか、旅券事務所・企業等のホームページにリンクを貼って頂いたりしています。今後も、出張利用希望者登録を積極的に行うとともに広報活動にも努め利用者拡大を図っていきたいと考えており、海外渡航される方々の積極的な御利用をお願いします。

saishin20100925.jpg

(2010年9月25日発行号より)

安全・安心情報の「セキュリティ産業新聞社」 ホームページ http://www.secu354.co.jp/

「セキュリティ産業新聞」最新号より

セキュリティ産業新聞社は、安全・安心情報を提供する「セキュリティ産業新聞」を月2回(10日、25日)に発行するほか、Webサイト(www.secu354.co.jp)の運営、セキュリティに関連する各種セミナーの企画・運営、セキュリティ機器等に関する調査・分析などを行っています。

バックナンバー

PAGE TOP